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記事一覧

おぱーい詩集

*注意事項
 性的な表現、作者の偏見及び女性蔑視と捉えかねない表現などにより、不快な思いをする可能性があります。特に女性の方はご注意ください。
 本詩に対する苦情は一切受け付けません。

アポロンチョコにインスパイアされし神が造りたもうた人体パーツ

お赤飯とまったく同じ塩味そして甘味

「灯りを消して」とおっぱいが言った

開けるまで ピンクか黒か 乳首ガチャ

世界一滑落したい谷間

おっぱい

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詩『100』

100点を出すことは
誰にでもできる訳じゃない
でも100%の力を出すことは
誰にでもできる

今出せるMAX60?
なら60やればいい

やれること全部やらないと
死ぬ時にきっと泣く
自分だけの問題だから
誰かと泣くことは出来ない
一人で泣くんだ

嫌だろ?

散文詩『Tofu diver』

 "豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ"という慣用句がある。若い子は知らないだろうけどね。
 ところで、頭をぶつけて死ぬのに最適な豆腐は木綿だろうか?絹ごしだろうか?
 個人的には痛いのヤなので木綿よりも柔らかい絹ごしを選びたい。

 テーブルに安置した絹ごし豆腐に優しく額を打ち付ける。くちゃ、音がする――細胞が死滅する音だ。
 嫌がる細胞を無理やり自死させるつまり細胞という奴は、新しい細胞を作り

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散文詩『陽が差して敬啓。』

 ボールペンの金属球は、酸化アルミニウムという素材で出来ているらしい。刺さるくらい見つめ、紙に着地させる火星の表土。
 金属球が紙に押し付けられる。この段階ではまだ乾いている。誰かの眼球のように。ペン先が水平に動く。転がる。
 細透明なプラカートリッジ、半透明に透けて見える――が、金属球の表面にインキを受け渡す。
 銀色に見えるが黒く濡れている。誰かの眼球のように。転がる。紙に線が現れる。カーチェ

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『誰も持っていないキーホルダーの作り方』

 まず油揚げを買ってきます。がんもどきでもいいです
 机の上に置きます。椅子の上でも構いません。
 後は認識するだけです。

「これはキーホルダーなんだ」と

 
 自由の女神?エッフェル塔?ちっぽけな作り物なんて要りません。実物そのものをキーホルダーにしましょう。なんならヨーロッパやアメリカ大陸をキーホルダーにする事だって可能です。
 この制作方法の素晴らしいところは、質量を持たない物もキーホル

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詩『桜和音』

空に耳伸ばしめ
桜の咲音を探る
微かな調べ既にしてもう
散音と和している
思い出も鳴る

えくぼが窪む音
肌が紅潮する音
瞳が濡れる音

鼻啜れ口端上げろ
横断歩道の鍵盤を踏め
渡りきりゃ次の空だ

かつて和音だった鼓動
重なり求めつスニーカー打って

詩『唇と金魚の座標』

誰かを好きになるなんて
ごく当たり前の感情だ
そう思っていた
君を好きになるまでは

たまに不安になる
僕は本当に君のことが"好き"なんだろうか?
これはもっと別のなにか
深刻で致命的な感情なのでは?

君の唇がその答えをしっている はず

玄関で飼っている金魚に相談したんだ
そしたら口をパクパクしてこう言った
『彼女の唇に聞いてごらん』って
信じてない?
僕は読唇術が使えるし
そもそも魚はウソを

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桜の詩いくつか

忘れられないことも
忘れてしまうことも苦しい花びら

生きるこつ死ぬこつ
桜に問いし春

青葉をば見届けむとす殿(しんがり)桜
次の春をば思い散り笑む

爆発のように空を脅かしておった花びら
既にして青葉に収束し寂々
されども我が頭蓋まさに
今が盛りぞ残響桜
脳髄の闇を淡く染め抜き
閏う景色に人を浮かべて

『全力桜』
後悔を知らず散りゆく桜の貴さ
五十にして花びらの重さを知る

年々遅くなる

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詩『今すぐダウンロードして人生にログインしよう』

詩『今すぐダウンロードして人生にログインしよう』

カウントダウンアプリでスマホに表示している
60歳までの日数をね
今見たらあと4100日だってさ
4100回眠って起床して
だいたい12300回くらい食事をする
もし60で死ぬなら
あと4100日か
ふーん
叶えたい夢
実現させるための原資
残4100point也
ま頑張るか

散文詩『ありふれてあふれている光』

 群れなす電子音に紛れ改札を通り過ぎた時、魂が微かに欠けた。睨むべき先も見当たらず、憂さ晴らしに"人濁流"(じんだくりゅう)などという造語で人民を罵倒してみるが尚足りず、仕方なく台詞を吐き出す、点光源のように。
「地上へ」
 言わずもがなだ。私は地下鉄の駅から這い出て会社に向かっている。私だけじゃない。多分この濁粒子の一つ一つ、行き着く先こそ違えど、ひとまずは地上を目指さしているはずだ。誰も敢えて

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詩『コーヒー岡田.2024.06.22』

詩『コーヒー岡田.2024.06.22』

腹を満たすというより時を満たす為
生活の治外法権にあるカフェ
タマゴサンドをこぼし
ブラックコーヒーで苦笑い
中年一人男に相応しい席は無く
4人掛けの角 5番目の椅子
存在しない対角の席を見つめ
ドレッシングの酸味
冷水の甘味
表情筋をOFFって
スマホの中に身を潜める
信号待ちのバイク音
誰も居ないグランド
カフェイン染みた電子文字
ポケットに手を入れ
車のキーに触れる

詩『穀物學校2024.06.26』

詩『穀物學校2024.06.26』

聞き取れない声の群れ
肉声そして肉スピーカー
フォークが皿を打つ
こめかみで揺れる眼鏡
グラスと氷のセッション
死体は常温のお絞り
暖色に染まる卵殻
イギリスパンの破裂音
すべてが吹き抜けず籠もっている
AMからPMへのグラデーションに

『テーブルの上の交差点』
時に渋滞し
時に激突し
時にすれ違った言葉
感情
テーブルの上の交差点
ダウンライトが照らしている
時間
手をかざす
陽に似せた波長

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詩『魚の裁き方』

まな板の上
濁った瞳
動かない鰓
濡れタオル
そつ置かれた包丁
微笑み
「もう愛していない」
一瞬澄み渡りいる瞳
漂流物としての涙



やはり涙

まだ愛している



やはり鰭
えぎゅられた白子
絶望と後悔
鰓と肺
触れる指
逆手に持つ包丁
アナタは今から
最愛の人を裁く
この詩の終わりと共に

詩『やまなし製薬から新発売!』

 アナタの歯と歯茎の健康を守る今までにないまったく新しいタイプの歯磨き粉が、やまなし製薬から新発売!

 有効成分クロルヘキシジン塩がお口の隅々までしっかり殺菌!幻燈酵素クラムボンがアナタの弱った想像力を強力に刺激!歯と歯茎の間に溜まった歯垢を思考に変える金剛石の粉配合!

[クラムボンとは?]
 やまなし製薬が独自の修辞方(特許出願中)により、二疋の蟹の兄弟から抽出した幻燈刺激酵素です。
 歯ブ

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