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長女6年生 ドタバタ12年

画像は、長女が確か小学校2、3年生の時に書いた私の似顔絵。ちょっと怖い(笑)

気がつけば、長女はもう6年生。身長も体重も体型も、お姉さんっぽくなりました。150センチは越えたと予想。コロナ休校で身体検査がなかったので、新学期の「○センチ伸びた!」などの楽しみが無かったのは残念。

そんな長女、最近は「お腹が痛い」とよく言います。病院に行くと、胃炎と診断され、重大な病名ではなくちょっと安心。でも、逆に心配です。胃炎。色々と悩みごともあるんだろうけど、大丈夫かなぁ。。。

在宅ワークの本日、担当の不備などにより私の役目がない上、その他自分のやることは出来ているため(つまり暇)長女のドタバタ人生を、少しずつ書いてみようと思います。

長女は12年前、オギャーと産まれ、よく泣く子でした。夜中も何度も泣いて起こしてくれました。しかし改めて思う。赤ちゃんの生命力ってすごい。お腹がすいたら全身振り絞って泣いて訴える。腹一杯になったら寝る。排泄したら出たよ!取り替えろ!と全力で訴える。スッキリしたらご機嫌。

私は新米ママで、パパももちろん新米で、しかも転勤してすぐの子だったから、毎日が戦争のようでした。パパも配属されたばかり、引継やら歓迎会やら、忙しいのは無理もない。私が家で子供と2人、なんとか頑張ろう。と思うものの、イライラ。。。

長女は活発で、よく動き回る子でした。外遊びが大好き。砂場で遊ぶより、公園をぐるりと走り回るほうが好き。付き添う私はへとへと。こんなに遊べば、寝付きも良さそう。とよく言われましたが、現実は違うのよ。寝ない。布団でもはしゃぐはしゃぐ。布団に入ってから小一時間は寝ません。

なんとか寝てほしいので、育児本を読み漁ったり、公園や児童館で会ったママに聞いたりして、色々試しました。だっこ、おんぶは勿論、ゆらゆらしたり子守唄を歌ったり、車でちょっとドライブしたり。どれも、いまひとつ。ところがある日、布団で絵本を読むこと10冊目くらい、頭がかくんと揺れました。私の膝に座って読んでたのが、長女の頭が船を漕ぎはじめ、そのままパタンと寝てしまいました。

衝撃。絵本の力。

私が日夜子供と奮闘し疲弊していると、夜中に酔っぱらいが千鳥足で帰ってくる。酒臭さを撒き散らしながら。それでも朝は、起きて10分ほどで支度して玄関を走り去る。土日はというと、日頃の疲れをこれみよがしに、昼過ぎまで起きてこない。起きたと思ったらゴロゴロとテレビを見るだけ。動かない。しかしこれも、家族のために頑張ってくれてるんだ!と自分に言い聞かせ、私はトイレで文句を独りごちてやり過ごす。そんな私を気の毒に思ったのか、罪悪感からなのか、絵本を買って帰ることの多かったパパでした。そんなことされたら、怒れないよね。

パパは読書家。「本は財産だ」と言い、自分のものに加えて私や子供にもよく買ってくれました。私も本は好きなので、あっさり買収される。読む時間をくれたらもっと感謝したんだけどなぁ~。

パパが子供に買ってきた絵本。色々あります。そんなたくさんの本を、次これ!次これ!と、どんどん読ませる長女。寝てほしいのに余計に頭が冴えちゃったかな、なんて思っていたら、いきなり寝たからビックリ。

どの本で寝落ちたのか、はっきり覚えていません。でもお気に入りは、「ノンタン」シリーズと、「世界名作ファンタジー」シリーズ。特に「三びきのコブタ」は好きでした。数えきれないくらい読みました。気がついたら、2歳かいつか忘れたけど、自分で読み始めた!またまた私ビックリ。音読してるんです。覚えたんだろうけど、最初は、字が読めるのか!天才じゃないのか!!と興奮したバカ親でした。ちなみに二女も同じように絵本大好きで、やはり同じように音読してました。これらの絵本たちには本当にお世話になりました。

そうやって、絵本から始まり色んな本に興味を持ち始めたうちの子、本屋さんや図書館が大好きになりました。週末、家族でお出掛けする目的地は、本屋さん!という日が増えました。少なくとも2時間はいます。イヤなお客です。私も、つい読み終えて買わずに帰ることもしばしば。ごめんなさい。

長女は1つめの小学校では、放課後毎日、図書室通いでした。ピアノと水泳を習っていたが、それ以外は毎日。ある日、先生から苦情の連絡。「もう閉まる時間なのに帰らない、おうちでも心配だと思うので、1度、時間について、お話してみてください」と。優しく、しかし、迷惑だと。申し訳ございません。図書の先生に残業させてしまいました。

余談ですが、長女は昔からマイペースなのんびり屋さん。今でも変わりません。どうすれば、もっとキビキビ動けるのか。かけっこは早いのに。二女のほうが時間をしっかり守れます。二女によく、早くしなよ!と怒られてます。長女よ、頑張れ。。。

図書室に毎日通えて、お友だちも出来て、楽しい小学校1、2、3年生を過ごしました。あと少しで4年生、というときに、パパから転勤のお知らせ。その前にも転勤があったけれど、それは長女が幼稚園の時。そして今回。園児で、まだ引っ越しがよく分からなかった子供も、3年生にもなると、とても寂しそうです。毎晩、パパだけ行くのはダメなの?としくしく泣かれては私もつらい。「ママもお仕事辞めるしお友だちとサヨナラだよ。一緒に行こう。パパ一人じゃ寂しいって。」と日々説得。今思い出しても、なかなかつらい思い出です。

他にもパパの都合で転校する子がちょこちょこいて、なんとか覚悟を決めた長女。思えば、この頃から長女は、色んな気持ちを経験していたんですね。

引っ越して、都会のベッドタウンに移動した我が家。ここで、新しくピアノと塾に通うことになりました。ピアノはまあ、今までも習っていたが、塾。都会は4年生から中学受験の準備のため塾に通うんだって。とパパ。中学受験の言葉に力がこもる。(実際は、3年生の2月から。4年生の2ヶ月前から、進学塾では新学年のカリキュラムが始まります)

パパは、公立の中学・高校、私立の大学卒。そして就職。同じ就職先の同期に、大学の同級生がいました。彼は中学校からその学校の生徒。つまり、大学附属の中学を受験して、高校も大学も同じ学校。とても優秀で仕事も出来、同い年にして早くも海外の支部のトップに昇格。うちのパパも、若い課長さんなんですよ。でもパパは、同級生の同期を「あいつはすごい」とよく言っていました。「小学生の頃から受験勉強をして、勉強の姿勢が身に付いてる。出来るヤツは中学受験してるんだよ」

パパは、長女にも、将来選択肢を多くしてあげたい、後悔してほしくないと、中学受験させようと言いました。私は、別に中学受験しなくても?と少々意見がぶつかりましたが、ある日、転校何日目かで長女。「みんな塾に行ってて遊ぶ子がいない。私も塾に行きたい」そんな理由???

しかし友達がいないのは可哀想だし、長女がそういうならと、色んな塾を見学、体験。塾によって、色々カラーがあります。先生の温度も違うし、目指すゴールも違う。そんななかで決めたのは、熱血先生のいる塾。パパも長女も気に入ったみたい。ママは、2人がそう言うならと了解。塾の校長先生、もじもじ恥ずかしがる長女に「飛び込んでおいで!(満面の笑み)」熱い。

そうして、長女のお受験人生が始まりました。長女4年生の6月。あまりに濃い日常のため、この内容はまた改めてお話します。

そんなある日。長女5年生。パパ突然の入院、死亡。通夜に葬儀。塾も休まなきゃいけない、毎月のテストも点数ぐだぐだ。もう、めちゃくちゃ。怒濤の数ヶ月。本当に、とても大変でした。具体的な事など、また改めてお話しようと思っています。

そして実家へ行く決意。

当然ながら、長女もこのまま塾通いというわけにはいかず、中学受験も泣く泣く断念。受験を辞めること、塾を辞めること、また転校すること。長女との話し合いは連日続き、何日も何日もかけて、やっと了解を得ました。パパのぶんも頑張って長生きしようと、長女と誓い合いました。

しかしコロナという、未知の存在のお陰で、修了式も無いまま、同級生と無言でお別れするはめに。たまたま仲良しの1人が休校中に家に来てくれて、事態を説明。その子が他のお友だちに知らせてくれて、仲良しの数人とはお別れ出来たけど、寂しいままの引っ越しとなりました。そんな状態で、3つめの小学校へ転校です。

しかしこれまた、いきなり休校。始業式だけ。クラスメイトもわからないまま、日々過ごしました。休校が明け、5月終わりからやっと登校出来たものの、お友だちの名前と顔が一致せず。ちょっと心配な母は、長女に「お友だち出来た?学校どう?」と聞くも、「大丈夫だよ、友達も出来たよ」と。

そんな日々のなか、時々「お腹痛い」と長女が訴えるように。何日か続き、ある日学校を早退。さすがに病院にかかり、その結果を担任の先生に話しました。胃炎の話をし、学校の様子を聞こうと。

「お友だちに自分から話しかけない、休み時間には1人で本を読んでいる。1人でいることが多いし、気になっていた。おうちでは、どうですか?」と先生。「おうちでは元気で、よく食べるし、友達も出来たと言う。夜寝るときや、朝になるとお腹痛いと言う。学校に、まだ馴染めてないのかも。パパの入院以来いろいろあったから、私に気を使っているのかもしれない」と話しました。先生はどう思われたか知らないけど、学校でも様子を見てみますと言ってくれ、とりあえず学校のことはお任せするしかないと思っています。

長女も二女も、たくさん辛い経験をしました。パパとの別れ、友達との別れ、慣れた場所との別れ、などなどなど。さらにママも仕事で晩まで居ないし。でも、長女よ。そんなあなたは人の痛みがわかる子だよ。ママはそんなあなたが大好きだよ。パパの代わりとはいかないけど、おじいちゃんとおばあちゃんと、賑やかに過ごそう。土日はママとゆっくりしよう。お友だちもきっと出来る。お腹の痛みは、きっと時間が治してくれるでしょう。そう信じよう。

・・・。

こんな文章を書く傍らで、ゴロンとなりポケモンのゲームに夢中な長女。本当にお腹痛いの?笑いながらアイス食べてるし。

だめだこりゃ(笑)



最後までお読みくださり、ありがとうございました。こんな長女も今年12歳。6年生。あっというまでした。12年のドタバタ人生、またネタが揃ったら書いていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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