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旅をデザインする

旅とは世界の一端をトレースしながら記憶に書き留めてゆく作業

旅をビジュアル化したり世界をデザインに収める仕事は楽しい仕事です。
大胆で自由にデザインさせてもらえればもらえるほど、僕がそこに行ってないにも関わらず、実際に行った人のなにかの一部を共有出来てる気にさせてくれるのです。

旅とは、自分の足と目と脳で、この世界の一端をトレースしながら記憶に書き留めてゆく作業です。
同じルート、同じ季節、同じメンバーで訪れても、それは必ず違う旅になるくらい、その書き留められる内容は個人の何かに依存され記憶される。
旅とはつまり、個人の想いや背負うものを通して世界を理解するヒントを集める作業なのですね。

そうしてきた人の話はすべからく面白いもので、例えそれが観光旅行であっても、実際にそこへ行った人の話は特別なパワーと輝きを伝えてくれるものです。
観光旅行ではない旅ならなおさらだ。
自分の中の何かの一部を削りながら旅をしている人の話は、この世のものとは思えないくらい魅力的で刺激的なのですね。

それを僕らデザイナーが誌面にレイアウトして収めてゆくのです。
楽しくて刺激的でないはずがないのです。笑

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その旅の持つダイナミズムが出来るだけ伝わるように

ただのレポートでいい。
あるいはテキストがメインの読み物である場合は、読み易さを重視して、いかにテキストを誌面に収めていくのかに注力してデザインするのですが、ビジュアルメインの誌面の場合はまったく違うアプローチになります。
僕が以前アートディレクションを担当していた、旅やハーレーやサーフィンをテーマにしたビジュアルマガジンの場合は、その旅の楽しさや荘厳さや驚きをイメージして、その旅の持つダイナミズムが出来るだけ伝わるように、タイポもトリミングも大胆にディレクションするようにしていたんですね。

旅人がトレースして記憶してきた世界を、僕なりの解釈で表現する仕事が楽しくないなんてこと絶対になくてね。笑

その誌面が完成した頃には、旅人が世界の一端をトレースしたほんの一部分でも、僕がトレース出来たような気にもなれますしね。^_^

そして旅の写真はどの写真も素晴らしくエモい。

僕の本質は写真に寄生して生きてきたデザイナーであるからして、旅の写真なんていうのは涎が出るほどのご馳走なのだ。笑

素晴らしい写真を見ると、もうどうやってこの興奮を伝えてやろうか!と
ウズウズしてしまうのですね。

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若い頃のように旅に出たいと思うが、家庭を持つとそれもなかなかままならない。
仕事柄、ドスンと旅でオフィスを空けるわけにもいかないし、このご時世、子供が独り立ちしてからゆっくりとクルーズ船でとかは特にゴメンだ。笑
とはいえリモートが当たり前になった今のご時世。
いくらデザイナーといえども、16インチのPowerbookとWiFiがあればどこだって仕事は出来ちゃうんだけどね。
そうなってきたからには、ちょっと方法も考えてみようかとも思ったりもね。
歳とって年々腰が重たくもなってきているのかもという焦りもあって。笑

まあとにかくだ!
なので人は若いうちに、ドンドン旅に出て欲しいと思う。
世界の一端をトレースして記憶して欲しいと思うのです。
それを僕がトレースしてデザインしたいと思うのですよ。^_^

僕には夢というか、ずっと思ってる目標があります。

上記の画像のようなビジュアルメインの、しかもちゃんと読ませる旅のヴィジュアルマガジンをいつかまたやりたいと思っているのです。笑
ありきたりな写真とテキストが整然と並んでいるようなマガジンではなく。
紙でやりたいのはヤマヤマですが、もっとインタラクティブにWEBでもいいのかと。
それについてはいつかまた、仲間を募りたいと思います!w

いろいろ相談に乗って欲しいし、コンテンツを一緒に創り上げてゆけたら、どんなにエキサイティングでエモーショナルな時間が生まれるのでしょうね。
考えただけでもワクワクしますから。


こんな時代だからこそ、魅力的なことをやってきた人の今とこれからへの想いを聞きたい!これから何かを目指して進もうとしている人に、そこに立つ人の願いのような想いを届けるべく、WEBマガジン「STAY SALTY」を作りました。想いを同じくする方のサポートよろしくお願いいたします。