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[人事のプロが感じた]Z世代の思考回路

最近のZ世代社員から学ぶことが多い。明らかに、自分たちとは異なる感覚と価値観を備えているからである。

今日、ふと感じたこと。
それは、自分が体験、経験して、初めて気づき、そこで判断軸を持つこと。

つまり、自分で体験、経験したことがないことに対して、想像して、それが必要か不要か、やるべきことか、そうでないかを判断しないということ。もう少し、正確に言うと、判断しないが、多くの場合、ネガティブに想像する傾向があること。
それは、自分が体験、経験したことがないため、極端に防衛戦を張り、まずは自分のセキュアな環境を作っているのかもしれません。

一方で、一度自分自身で体験、経験すると、自分の中の物差しから、その事象に対して、フェアに判断することができるようになる。

もちろん、これはZ世代に限ったことではないかもしれません。ただ、私の感覚値でしかありませんが、Z世代以前、それより前の世代は、自分で調べる、調べてわからないことは想像するしかなかったけれど、今は自分で調べなくても、ネットで誰かが教えてくれる。多くの場合、わからないことはなく、想像しなくても画像も動画もでてくる。そんな世界のため、不確実なものに対する防御反応が極端に高い、大きいように思います。

これは、別にZ世代を批判してるわけではなく、私の感覚から、ただ、そう感じてるというだけです。

さて、そんな、彼らも自分が体験、経験したことで、良いと思ったことや、必要と思ったことは、防衛線から飛び出して行動します。

今回は、当初、飲み会の幹事をやらないZ世代の一人が、自分が饗される立場になって初めて、幹事を率先した話になります。

飲み会の幹事を何で私がやらなきゃならないのですか?それは人事の仕事ではないですよね?就業時間後に、他の赴任者と会いたくないんです。

Z世代の彼の主張も、わからないわけではありません。私からは、飲み会の幹事をやることで得られることを伝えました。

飲み会に行くことで、人事として、赴任者と話す機会が増えて、人となりがわかるようになる。
幹事をやることで、赴任者と接点を持つことができ、日中の仕事も話しやすくなる。
飲み会の日程やお店を選ぶことは、会議の日程調整に似てて、段取り力に繋がる。

といったことを彼には伝えましたが、いまいちピンときてませんでした。もちろん、それ以降も、彼は幹事をやることはありませんでした。

彼が他の国に出張した際のこと、その国の赴任者が他の赴任者も含めて、夜に飲み会をアレンジしてくれたとのことで、出張後に彼から報告を受けました。

その時の彼の報告は、飲み会の席で色々な赴任者と話すことができ、人となりが良くわかったことと、赴任者から人事のことについて、色んな質問をされて、気づきがあったとのことでした。

そして、それ以降から、彼は飲み会の幹事を率先してやり始めました。恐らく自分が「良い」と判断したからなのだと思います。

正直なところ、そんなことは、体験しなくてもわかるでしょ?と思うかもしれません。
今、そう思った読者の方は、Z世代の方と話す際は気をつけてください(笑)

私も全くそう思ってました。しかしながら、彼らはそうではありません。自分の目で見て、感じて、確かめて、初めてフェアに判断軸を持ちます。良いところはフェアに判断軸を持つことです。体験する前は、かなり、ネガティブな反応をしてますが、体験した後は、一度フェアに判断がされます。

そのため、体験前とは異なる判断がされる可能性もあり、傍から見てると、「おいおい、この前と言ってることが違うじゃん」となります。

しかしながら、彼らは悪気は全くなく、自分が体験したことを前提に、フェアに判断してるだけです。

この点は、Z世代以前の方と大きく異なるのではないかと私は思っています。

今日ふと思ったこと。
それは、自分が体験、経験して、初めて気づき、そこで判断軸を持つこと。

多くの方がそうだと思います。ただし、世代によっては、そのプロセスがやや違う可能性があるかもしれないと思った次第でした。

読んでいただき、ありがとうございました。

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