843 気が済むまで持っておくこと
こんにちは!
(一社)全日本ミニマリスト協会です。
【気が済むまで持っておくこと】
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ミニマリストだから物が少ないというわけではなく、物が少ないといけないわけではありません。
ミニマリズムを学んだから、あらゆる物に対する執着を捨てて、心地よい物だけを持たなければならないわけではありません。
どうしても偏った価値観になりがちですが、ミニマリズムは決してそんなことはなく、どれだけ人気の芸能人でも嫌いな人がいるように、誰にでもあてはまる完璧なミニマリズムなんかありません。
僕が大好きなミッキーが嫌いな人がいるように、人それぞれの価値観の上に成り立っています。
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ただ、ミニマリズムを学ぶことで『物との向き合い方』というのがわかりやすくなるのは確かです。
ぼんやりとただなんとなく持っている物をできるだけ少なくしたほうが、心地よい生活ができるのは想像できるはず。
今住んでいる家がゴミ屋敷になったら、きっと住みにくいと感じるか、そんな家はイヤだと感じるでしょう。
それが、『物との向き合い方』になるのです。
とは言え、例えば僕でさえもなかなか手放せない物は存在します。
よく言われる写真であったり、思い出の品であったり。
僕自身はそれを絶対手放したいと思ってもいないのし、残していても良い物に区分けしているので、普段それに関してどうしようと考えたりはしません。
線引きがハッキリしていれば、考えることも悩むこともしないで済むのです。
でも、もしかしたらどうしても手放したいけど、手放せない物というのが存在するはず。
手放したいと思うけど、何かがひっかかっている。
捨てたいけど、なんか後悔しそうな気がしてる。
そういった物のひとつやふたつ、誰にでもありますよね。
ここで考えるのは、その物を手放すタイミングではないということ。
何事にもタイミングというのがあるのです。
人付き合いにも、人との出会いにも、人から伝わる話にも、物が手に入るタイミングも、物を手放すタイミングも。
そのどうしても手放せない物は、どうせだったらそれ以上深く考えずに、気が済むまで持つと決めたほうが楽になれます。
むしろ、ちょっと気が付いたときに机の上に出したり、ちょっと実際に使ったりしても良いでしょう。
飾る物かもしれないし、それは物それぞれです。
つまり、出しては片付けて、出しては片付けてを繰り返す。
それは結果的に、《心の棚卸》のような物で、出したりしまったりしているうちに、心の整理がつく場合もあります。
ふとした時に『もういっか。』と思える瞬間があるかもしれないし、出したり片付けたりすることがめんどくさいと感じるかもしれないし、行動を俯瞰的に捉えて『何をしてんだ自分』なんて思うことがあるかもしれない。
気付く方法はたくさんありますが、肝心なのはそのメッセージを受け取れるのかどうかです。
ただなんとなく物と向き合って、出したり片付けたりしてもきっとその先に進まないでしょう。
しっかりと、その時の自分の感情や思考と、物とを向き合わせるのです。
それは心と整理していると考えることができ、物と向き合うからこそ自分の価値観や価値基準が明確になってくる。
そして、その繰り返しの先には【もう気が済んだ】と言える日が来るかもしれません。
つまり、手放すことができるのです。
空いたスペースには何も置かない。
そうすれば、心の余白ができてくるのです。
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冒頭でお伝えした、ミニマリストだから絶対に物が少なければならないということはありません。
人それぞれの物量があるけれど、だからと言って思い入れが強い物をやたら残すのはまた話が違います。
そもそも思い入れが強い物自体、数は少ない。
なぜなら人の感情が分散しすぎて、すべての物を平等に強く大切には思えないからです。
だけど、物を無理に少なくしよう、無理に捨てようとする必要はありません。
自分の心が納得するまで、持っておけばいい。
そして心が整ったとき、納得いったとき、もういいやと思えた時に、スッと手放すことができるようになるのです。
これがミニマリズムの本質であり、不思議なポイントなのです。
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