歩む
25歳。
今年の誕生日は、不思議な夢をみた。
これまでの人生で直面した、
分かれ道にいる自分がいる。
場面が切り替わってもまた、
誰かとの関係について考えている。
この人とこれから同じ時間を過ごしたいか。
あなたと支え合って生きていきたい。
私はあなたとずっと友達。
好きで、でも、自信が無い。
私はあなたのことが好きかもしれなくて、
でもあなたは、違うんだと思う。
これは私も好きという気持ちで、いいのかな。
私も好きだけど、あの子のことは裏切れない。
これからもこんな楽しい時間が続けば良いのにね。
恋愛感情ではない、でもあなたには特別な感情がある。
考えさせて。から進まない気持ち。進めない気持ち。
好きって、なんだっけ。
これまでの色々な思いが頭を巡る。
そして場面は切り替わり、
わたしは私に戻る。
頭上にはたくさんのモニター。
そこに映し出されていたのは、
今の私が選んでいない道を歩んでいるわたしの姿。
今はもう会うことのない人達。
見たことのない家。学校。
でも
全部のわたしが笑顔だった。
どの道を選んでも私、幸せだったんだ。
ほっとして、心が軽くなって、涙が流れた。
✿
目の前にあるのは
今の私が歩んでいる道。
まっすぐな道を歩む私。
モニターに映ったその顔もまた、笑顔でいっぱいだった。
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