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目的とか手段とか

「それって手段だよね?」

「本当の目的は?」

「結局何がしたいの?」


言っていることは本質的。前に進むために必要な問い。手段が目的化している人にとっては気付かされることも多いだろう。本来の目的を見失わず、スムーズにゴールに進めるだろう。

ただ、僕はしんどいと思ってしまった。



筋トレを例にとってみる。モテたい、自信をつけたい、健康になりたい。本来の目的は筋トレをやることで何かを得ること。筋トレは手段でしかないのだ。

次第に筋トレをやること自体が目的になってくる。筋トレをやるから気持ちがいい。筋トレをやることで、結果的にモテたり自信がついたりする。手段の目的化である。

手段と目的を厳密に考えたい人にとっては、許せないことかもしれない。つい突っ込みたくなることかもしれない。「それって手段が目的化してるよね?本当の目的は何?」と。



手段が目的になろうが良くない?と思ってしまう。仕事をする上では必要なことかもしれないが、プライベートまで厳しく考えるとしんどくなる。



なんでこんなことを書くかと言うと、先日聞かれたから。「あなたの目的は?それって手段ですよね?で、何がしたいの?」と。相手はシンプルな興味で聞いてくれたし、悪気はないのだろう。ただ、いつもの調子で僕に質問を投げかけただけ。

結論、しんどかった。なんとなく怒られているような、詰められているような、そんな感じがした。


未来から逆算して考えるのは素晴らしいこと。ゴールがあった方が今を精一杯生きることができる。そんなの知ってる。でも、ことあるごとに「手段は?目的は?将来の夢は?これから何がしたいの?」とか聞かれるのはしんどい。なんとなく生きて、目の前のことに全力を尽くして、その都度変化してもいいじゃないか。



人それぞれ生きやすい考え方がある。「コンフォートゾーン(快適な状態)から抜け出すことが成長になるだろ」と言われたらそこで終わりだけど。その人自身が変わりたいと思ったタイミングで、考え方を変えればいいんじゃないかな。だからこそ、求めてもない人にズバズバ言うのはちょっと違う気がする。


考え方だけでなく生き方に関しても、効率を求めることは素晴らしい。無駄のない人生になるだろう。ただそれだけでは面白くない。無駄なこともしつつ、紆余曲折あってもいいじゃない。失敗やうまくいかないことが人間の面白さを作ると信じている。

手段や目的を正しく捉えて実行するのは大事。ただ、手段と目的に縛られすぎてしんどい思いをするのはちょっと違うんじゃないというお話。



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