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短編・掌編小説

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短編・掌編小説集
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#散文

【ショートストーリー】「私のこと好き?」なんて聞くのは…

「私のこと好き?」 なんて聞くのは恋愛初心者かな? だって聞いてもどうせ 本当のことは返っ…

花咲ありす
6か月前
129

【ショートストーリー】堕ちていく人間の哀しさに…

不自然な力に引っ張られ、 自分の意思とは反対の方向へ 向かっているような感覚。 もう嫌だと…

花咲ありす
7か月前
97

【ショートストーリー】冬の讃歌

クリスマスソングが流れ始めて、 街にクリスマスツリーが現れる。 年末に向かっていく 冬のこ…

花咲ありす
7か月前
118

【ショートストーリー】一番大切なものを抱えて生きている(再掲)

※以前一度投稿したことがある作品ですが、 修正して投稿し直しました。 一番好きな人には怖…

花咲ありす
8か月前
123

【ショートストーリー】生まれたところに戻っていく

おばあちゃんはだんだんと記憶をなくしていく。 記憶は時間を逆戻りして、 だんだん赤ちゃんの…

花咲ありす
9か月前
131

【ショートストーリー】天国に着いたらおばあちゃん

「いつ結婚するつもりなの?」 「いい人はいないの?」 そんなことばかり聞いて娘に疎まれてい…

花咲ありす
9か月前
116

【ショートストーリー】幸せの女王

幸せの女王は,お城にいて みんなを支配しているわけではありません。 幸せの女王は,何気ない日常にいます。 昼下がりに猫を膝に乗せてうたた寝をしたり, ミルクティーを隣に置いて, 読書なんかしたりしています。 彼女は大笑いするより, 穏やかにほほえむ方が好きです。 いつも同じ温かさを保つのが得意です。 それはちょうど, バターがパンに溶けていく位の温度。 それは幸せの温度です。 ©2023 alice hanasaki 散文・詩のマガジンはコチラ ↑ ショー

【ショートストーリー】高校時代

友達とソファーに並んで座って, 喋るでもなく何もせず 日が暮れるのをただ待っていた。 夢は…

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【ショートストーリー】遠まわり

いつも遠くのものを思って生きている自分は, 目の前のものに決して満足などできずにいる。 …

97

【ショートストーリー】短期決戦型の人生

小学生の頃から走るのが早く, いつもリレーの選手に選ばれて, 運動会ではスターだった。 で…

103

【ショートストーリー】夢を叶えた後

子どもの頃,初めて飛行機に乗った時, 「こんなはずはない」 と思った。 あまりに雲が近く見…

110

【ショートストーリー】屋根の上の指定席

2階にいた彼女が窓を開けて私を呼んだから, 屋根の上でひなたぼっこをしていたけれど, 塀を…

91

【ショートストーリー】男友達

高校時代, 「おまえ,ひょっとして俺のこと好きだろ」 って不意にあいつが言った。 「なんで…

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【ショートストーリー】ほほ笑んだ母の花嫁姿に恋をした12の夏

男はみんなマザコンだなんて誰が言ったんだ, そんな無責任なこと。 結婚相手には母に似た人を探し求めるものだって。 僕は絶対に違う。 ママみたいな女の子なんて,口うるさくて, 泣き虫で,そのくせすぐに怒るし,絶対に嫌だ! 僕はもっとおとなしくて, 優しい女の子と結婚するんだ! 小学校最後の夏休み, 僕は弟と押し入れにもぐり込んで遊んでいた。 なぜそんなことをし始めたのかは忘れた。 確かかくれんぼをしていたら, いつの間にか探検ごっこになり, しまいには押し入れの物を次から次へ