マガジンのカバー画像

いらないよ、きみに届かぬ声なんて

375
フィクションだったり、 ノンフィクションだったり。
運営しているクリエイター

2020年4月の記事一覧

いらないよ、君に届かぬ声なんて 035

いらないよ、君に届かぬ声なんて 035



これは高校一年生の春、生まれて初めて詠んだ短歌です。

授業でこれを詠んだらあとから国語科の先生に呼ばれ、「君さえやる気ならこのままこの感性を磨いていって欲しい」という旨のことを言われ、現代短歌の歌集をいただいたことを覚えています。当時はあまり興味を持てなくて、ほとんど読みませんでしたけど……。

その先生は学年主任でもありましたので、3年間本当にたくさん目をかけていただいていました。

少々

もっとみる
いらないよ、君に届かぬ声なんて 034

いらないよ、君に届かぬ声なんて 034



そう思ってしまうし、それがどうしても耐えられない自分は恋愛に向いていない、と思っています。

それでもわたしはだれかのほんとうのとくべつな女の子になりたくて、写真の中に自分をとじこめたり、舞台で血管をブチブチ切りながら叫んだり、こうして細々と言葉を紡いだりして、だれかのほんとうのとくべつな女の子になれる日を、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとず

もっとみる
いらないよ、君に届かぬ声なんて 033

いらないよ、君に届かぬ声なんて 033



よくそんなにがんばれるなあ、
ポジティブだなあ、
いつも笑顔だなあ、

という人を見ては、
そうじゃない自分にもどかしくなる日もある。

でもがんばれなくたっていいし、
ポジティブじゃなくたっていいし、
いつも笑顔じゃなくたっていいんだよ。

ちょっと疲れているなら怠けちゃってさ、
やりたい時にやりたいように生きていて。

大丈夫、きみは本当にすてきだ。

好きだよ。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 032

いらないよ、君に届かぬ声なんて 032



これは恋や愛や性の歌でもあり、先日読んだ小説の感想でもあります。

「百合短歌」と言うのは抵抗がありましたが、そう言った方がわかりやすいのでTwitterではそう言いました。

でも別に異性愛でも成立するとおもいます。

解釈は人それぞれです。お気に召すままに。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 031

いらないよ、君に届かぬ声なんて 031



24時間営業の安いごはんチェーンのお店にしかない、どことなく居心地の悪ささえ感じる、あの独特な包容力がとてもすきです。

今はどこのお店も24時間営業はしていないのでしょうか?

いらないよ、君に届かぬ声なんて 030

いらないよ、君に届かぬ声なんて 030



眠りに落ちる瞬間のあの感覚は、たぶん、死の瞬間の感覚にちかいとおもう。

意識を手放すあの感覚。

そしてわたしたちはその瞬間、一寸だけ、肉体と現実から解放されるのだ。

友人から「現代短歌ではなくきちんと文章のnoteを毎日更新したほうがいい」と言われました。

たしかに短歌というのは受け手の理解力や想像力や感性や価値観にゆだねる部分が大きすぎるので、読んでもなにもくみとれない方もいるでしょ

もっとみる
いらないよ、君に届かぬ声なんて 029

いらないよ、君に届かぬ声なんて 029



そのやるせなささえ、時にいとおしい。

そして、セクシーだとも、おもう。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 028

いらないよ、君に届かぬ声なんて 028



死を身近に感じれば感じるほど、誰かの"最初の特別な人"より、誰かの"最後の特別な人"になりたくなりませんか?

もちろん、"最初で最後の特別な人"が理想ですけど。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 027

いらないよ、君に届かぬ声なんて 027



大丈夫なふりをして笑っている内側でいつだって壊れそうになっている心を、なんとか、なんとか、なんとか保たせてくれて、あの子を歩き続かせているのは、惜しみなく愛と優しさをくれる人だ。

そしてあの子は、わたしでもある。

惜しみなく愛と優しさをくれる人が、あなたたちでもあるように。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 026

いらないよ、君に届かぬ声なんて 026



とある観光地の今日の写真を見た感想です。

disりすぎたので一応伏せ字にしました(4月20日追記)。

医療従事者の方々、インフラ関係の方々、人の生活を支えるお仕事の方々、外出自粛したくてもお仕事や事情があって外出せざるを得ない方々、真面目に外出自粛している方々、今日もお疲れ様でした。ありがとう。

わたしは引き続き、外出自粛します。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 025

いらないよ、君に届かぬ声なんて 025



どう考えたって今は世界的に見ても非常事態なわけですが、おかげ人の本質も見えやすくなっていると思っています。

情報の精査が苦手な人、得意な人、他人を見下している人、尊重できる人、未だに遊び歩いている人、第一線で必死に戦っている人、怖くて家から出られなくなっている人、並んででも買いだめする人、不安な気持ちを隠して明るく振る舞う人、悪口ばかり言う人、病んでしまう人、耐えている人、冷静な人、感情的な

もっとみる
いらないよ、君に届かぬ声なんて 024

いらないよ、君に届かぬ声なんて 024



食べることが好き。

好きな人と一緒に食べることはもっと好き。

わたしはこの「わたし」である以上に、「きみ」であるなあ、と詠んでから思いました。

ちなみに今回から現代短歌マガジンのタイトルは、『いらないよ、君に届かぬ声なんて』になりました。

このタイトルももちろん、五七五です。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 023

いらないよ、君に届かぬ声なんて 023



自分を傷付ける行為をしちゃいけない理由って実はあまりない(とわたしは思っている)から、止める側に大きな愛がないと止められないんだよね。

いらないよ、君に届かぬ声なんて 022

いらないよ、君に届かぬ声なんて 022



『消えちゃうまえに』というnoteのマガジンは基本的にただのエッセイ用にしようと思っていたのに気付いたら短歌ばかりになっていて、なんかちょっと違うな、と思い短歌専用のマガジンを新たに作りました。

よかったら『姫歌集(仮)』のフォローをよろしくお願いします。

正式なタイトルはこれから決めます。

「姫」ってあんまり使いたくないので(笑)。