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ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
⑨ 喜多嶋修Text:金澤寿和
4月某日、新生アルファ・ミュージックのスタートを発表するコンベンションが開催された。その幹部の話の中に、これまでアルファ社内に眠っていた未発表音源のリリースや未CD化作品の復刻を積極的に進めていきたい、という旨の発言があった。ならば、と是非お願いしたいのが、喜多嶋修のアルファ作品復刻だ。調べてみたら、今年は喜多嶋の米国移住からちょうど50年。若い世代に限れば、日
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⑧ 松岡直也Text:金澤寿和
ラテン・ピアノの第一人者としてジャズ・フュージョン・シーン界隈を風靡した松岡直也が、前立腺癌のために旅立って早10年。それでも未だに、生前の松岡サウンドに貢献したミュージシャンたち中心に、メモリアル・ライヴが開催されたり、過去に残したアルバムや音源がCDや配信に乗ったり…。没後10年が経過しても、決して過去のヒトになっていないのに驚く。
横浜生まれの松岡は、
ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
⑦ 佐藤博Text:金澤寿和
前回のYMOに続いての佐藤博。ご存知の方も多いと思うが、細野晴臣がYMOに繋がる最初の構想を思いついた時、キーボードの候補は、当時一番プレイする機会が多かった佐藤博、そしてドラムは林立夫だった。元々は彼ら3人と、林が見つけたシンガーMANNAを看板に、ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド風のスタイルで「イエロー・マジック・カーニバル」(ティン・パン・
ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
⑥イエロー・マジック・オーケストラText:金澤寿和
YMOファンにとって、2023年は悪夢のような一年だったに違いない。以前から療養していたとはいえ、坂本龍一と高橋ユキヒロが相次いで三途の川を渡ってしまったのだから。2人の輝かしい功績は、今もって語り尽くされるコトはないが、ここでは“クロスオーヴァー進化論”という命題に則って、デビュー間もない頃のYMOとその周辺の音楽シーンについて振り返って
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⑤ 大村憲司Text:金澤寿和
日本のセッション・シーンに今も名を遺すワン&オンリーのギタリスト、大村憲司。その突然の死(享年49歳)から、早25年の月日が流れていることに気づいて、愕然とした。この数年、日本と言わず世界各国でシティ・ポップの再評価ブームが湧き上がっている。その多くの作品群に、大村憲司はギタリスト、あるいはアレンジャー/サウンド・プロデューサーとして、大きな貢献を果たした。だか
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④ 深町純Text:金澤寿和
70〜80年代を中心に、日本の音楽シーンを大きな足跡を残した作編曲家/キーボード奏者の深町純。東京芸術大学音楽部作曲科在籍中からプロ活動を始め、大卒間際に中退。スタジオ・ミュージシャンとして仕事をこなしながら、71年にシンガー・ソングライターとして初アルバムを発表している。その後フォークやロック黎明期のアーティストたちに多く関わり、75年発表の『INTRODUCI
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③渡辺香津美Text:金澤寿和
日本のジャズ・ギタリストの頂点を極めた渡辺香津美は、ゼロ年代突入前後から、そのフィールドを意識的に超越し始めている。アコースティックなソロ・パフォーマンスによるギター・ルネッサンス・シリーズ、オーケストラとの共演、クラシックへの接近、エスニックなワールド・ミュージック的指向性…。ジャズを飛び出して果敢にギターの可能性を追求していくワークスは、どれもアカデミックで
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②横倉裕Text:金澤寿和
上原ひろみや狭間美帆、黒田卓也、BIGYUKI、そして松居慶子や小曽根真など、ワールドワイドに活躍する日本人ジャズ・ミュージシャンが増えている昨今。その先駆者としては穐吉敏子、渡辺貞夫、日野皓正らの名が挙げられるが、忘れたくないのがYUTAKAこと横倉裕の存在である。
横倉裕は1956年東京生まれ。セルジオ・メンデスに大きな影響を受け、高校で組んだボサノヴァ・ス
ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
①カシオペアText:金澤寿和
79年にアルファ・レコードからデビューし、人気絶頂で80年代を駆け抜けたフュージョン・グループ、カシオペア。いく度かのメンバー・チェンジや活動休止期間を経て、現在もカシオペアP4として活動している。ただ日本にいるとあまり気づかないが、J-フュージョン・バンドとして同列で語られるT-スクエア、ディメンションあたりに比べ、より大きな存在感を誇っていると感じるのだ。特
ソングライター・滝沢洋一の運命を変えた「2つのメモランダム」①
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
2021年3月頃、滝沢がアルファと作家契約をしていた70年代後半から80年代初期当時に、ハイ・ファイ・セット、サーカス、いしだあゆみ、ブレッド&バターらへの楽曲を、彼
西城秀樹「かぎりなき夏」が連れてきた“海辺の悪戯”。42年ぶりに発見された作曲家・滝沢洋一の筆による一枚の楽譜
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
前回、滝沢が90年代に起業する音楽制作会社ハウス・ティーでカラオケ事業を手伝ったり、作曲・編曲を共同でおこなっていた高校時代からの「悪友」でキーボード奏者の越智洋一郎
西城秀樹「Love Togetter」を共同で編曲した盟友、越智洋一郎が語る「人間・滝沢洋一」
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
以前、滝沢が90年代に起業する音楽制作会社ハウス・ティーで育成していた愛弟子「山上ジュン」へのインタビューを全2回の記事で紹介した。
● “愛弟子”が語る、素顔の滝
西城秀樹の「かぎりなき夏」を生み出した、作詞家・ありそのみと作曲家・滝沢洋一 “奇跡の出会い”
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
過去2回にわたって、滝沢が1984年に西城秀樹へ提供した「かぎりなき夏」という曲にまつわるエピソードを、当時の音楽関係者からの証言、そしてシティ・ポップの世界的ブーム
海を超えた西城秀樹と滝沢洋一の「かぎりなき夏」。シティ・ポップを世界に広めた立役者、DJ ヴァン・ポーガムが語る普遍性
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
前回、滝沢が90年代に起業する音楽制作会社「ハウス・ティー」でスタッフをしていた小林清二氏に、彼のブログのコメント欄から連絡がついた記事の番外篇として、1984年に西
元スタッフが引き寄せた滝沢洋一『幻の2ndアルバム』の奇跡 番外篇
西城秀樹「かぎりなき夏」が見た“永遠の夢”
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
前回、滝沢が90年代に起業する音楽制作会社「ハウス・ティー」でスタッフをしていた小林清二氏に、彼のブログのコメント欄から
元スタッフが引き寄せた滝沢洋一『幻の2ndアルバム』の奇跡①
text:都鳥流星
2015年に初CD化された唯一作『レオニズの彼方に』(1978/東芝EMI)が「シティ・ポップの名盤」「奇跡の一枚」と高く評価されているシンガー・ソングライター、作曲家の滝沢洋一(2006年に56歳で逝去)。
先日、滝沢が90年代に起業する音楽制作会社ハウス・ティーで育成していた愛弟子「山上ジュン」へのインタビューを全2回の記事で紹介した。
● “愛弟子”が語る、素顔の滝