ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
⑪ハーヴィー・メイソンText:金澤寿和
東のスティーヴ・ガッド、西のハーヴィー・メイソン。クロスオーヴァー/フュージョンの全盛期、セッション・ミュージシャンたちに熱い注目が集まる中、そのシンボルのように扱われたのが、この2人の名ドラマーだ。まさに互いに凌ぎを削っていたワケだが、ミュージシャンとしての指向性は必ずしも同じではない。軍の楽隊にいた叔父の影響でドラムを始めたスティーヴ・ガッドは、地元ニューヨーク州ロチェスターのイーストマン音楽学校でクラシックの打楽器を学んでい