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本・言葉

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#読書

日本の名経営イノベーター 小林一三

阪急電鉄、阪急百貨店、宝塚歌劇団、阪急ブレーブス、東宝。

すべて小林一三という名経営者、いや、イノベーターが生み出したものだ。

東急の五島慶太はこの阪急の小林の手法を真似したに過ぎない。

なぜそのようなイノベーションを成し遂げることができたのか?5つのポイントがある。

(1)より良き社会を築くという理想

健全なる環境に住むことによって健全なる精神の持ち主となる。そう願って大衆向けの健全な

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いかに終わりを全うするか

北尾吉孝氏の「実践版安岡正篤」は安岡正篤の「人間学」を中心に、リーダーがいかに学び、いかに生きるべきかを説いた本だ。

その中でも私が印象に残ったのは、最終章近くの「いかに終わりを全うするか」というくだり。

死に対する姿勢を語る過去の偉人の言葉がいくつか紹介されている。

「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや。」(吉田兼好『徒然草』)

「人は少壮の時にあたりては、惜

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自然に従う生き方「ルオム」と「誇りある労働」

「キャンプフィールドスウィートグラス」というキャンプ場を運営するきたもっくという会社がある。

その代表の福嶋氏の「未来は自然の中にある」という書籍が興味深い内容だった。

彼らが目指しているのがフィンランド語で「自然に従う生き方」を意味する「ルオム」と「誇りある労働」だ。

「ルオム」の意味する「自然に従う」とは、「自然に対する畏敬の念」を持って接すること。

消費生活スタイルやアウトドアレジャ

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「あした死ぬかもよ?」

「あした死ぬかもよ?」

3.11、東日本大震災から10年。

いつもと変わらない日常を送っていたあの日、多くの人が突然襲ってきた地震と津波で命を失った。

もうすぐ咲いたはずの桜を見ることなく、この世を去った。

僕はあと何回、桜を見ることができるんだろう。

今度見る桜がもう最後の桜だとしたら、僕は残された時間で何をするんだろう。

今日が人生最後の日だとしたら、残された時間をどう過ごすんだろう。

最後の瞬間、僕は後

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