よもやま雑記

111
記事

私は誰かに、「ええねん」と言ってほしかったのだ

たまに、「自分のことを全肯定してくれる人がいればなあ」と思うときがある。

自分の弱さや、ずるさや、情けなさまで、まるっと全部受け入れてくれる人がいれば──。そんな、弱くて、ずるくて、情けないことを、ふと考えてしまったりするのである。

でもそんなとき、同時に頭に浮かび上がってくるのは、「人間関係には全肯定だけで成り立つものなど存在しない」という考えだ。

ただただ優しくすべてを受け止める、なんて

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
1990

彼女は、手軽なコミュニケーションが苦手だけれど。 #あの日のLINE

彼女と仲良くなったのは、もう5年も前のことになる。

大学のひとつ年下の後輩である彼女とは、学部も所属するサークルも全然違ったので、大学時代はほとんど話したことがなかった。

とあるきっかけで顔見知りになったけれど、あえてふたりで約束するような関係には発展せず、「友だち」と言うよりは「知り合い」と言った方がしっくりくるような、「また話そ〜!」という言葉が社交辞令のまま終わってしまうような、その程度

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
147

黒いおでんと、不安を飲み込んだ夜のこと【#記憶に残る呑み屋 01 高円寺「空き屋」】

2015年の4月。就職と同時に上京することになり、22年間住んだ地元の京都を離れ、人生で数回しか訪れたことのない東京という街が私の拠点になった。

はじめての街、はじめての一人暮らし、はじめての会社勤め。不安と緊張と期待と高揚感が複雑に入り混じり、慣れない生活をとにかく1日1日「こなす」ことで精一杯な毎日が続いた。休日になっても、自分の中では疲れを取ることが優先され、なかなか東京の街を探検する気に

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
50

花遊小路のこと

大学時代、個人経営のカフェでアルバイトをしていた。「京都で一番短い商店街」と言われている花遊小路(かゆこうじ)に佇む、2階建ての、小さなガラス張りの、木造建築のお店だった。

カフェの名前は「ポパイ食堂」。私にとって、人生3つめのアルバイト先。高校3年生の頃に「家の近くでならアルバイトしてもええで」と親に許可をもらってはじめた近所のファミレス、大学1年生の頃に憧れてはじめた大手チェーンのカフェ。効

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
128

「人とのつながり方」こそがPURPOSE

私は、ものごとに対する定見というものをあまり持つことができない。
年齢を重ねれば重ねるほど、自分の知らなかった世界に色が付いていくばかりで、定見を持つどころか「もっと他人を知りたい」心ばかりが磨かれて、自分で自分なりの信念みたいなものを持つことができない。

5年前、ブログにこんな文章を書いたことがある。

自分の意思があまりなく、他人の考えをひたすら吸収することが好きだった私は、自分のその信念の

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
106

「きみは、常に不満なんだ」

きみは、常に不満なんだ。僕と正反対の男を見つけても、数年経てば歯向かう。意見もないくせに声をあげたがる。文句を言いたいだけだ。

これは、映画『マリッジ・ストーリー』の中盤にある大げんかのシーンで、チャーリーが、妻であるニコールに向けて言い放つセリフである。

去年の年末、渋谷のアップリンクでこの映画を見た時にこのセリフを聞いて、私は、まるで自分に言われているような気持ちがして、たいそうショックを

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
184

美意識が宿る場所

おとといの午前中は、年内最後の打ち合わせがあった。

大事な打ち合わせで、しかも家から1時間半とけっこうな遠さがある場所での予定だったので、朝に弱く、なおかつ心配性な私は「絶対に遅刻しないように」と、早めに家を出て、近くのマクドナルドで朝マックをした(たまに食べる朝マックはおいしい)。

その打ち合わせとは、簡潔に言うと、とある方に、とある仕事を依頼するためのものだった。私ともうひとり(Aさんとす

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
189

「ともしび選書」をはじめます。

2年ほど前から、noteやイベントで「アンケート選書」なるものをやっていました。

年齢や職業、趣味などのかんたんなアンケートへの回答と、300字程度の文章を自由に書いてもらい、それを読んで独断と偏見で本をオススメする、というものです(noteでの選書は、今はもうやっていないのですが)。

このたび、そのアンケート選書を「ともしび選書」と名付け、今後定期的にやっていくことにしました。

***

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
75

「祈り」によって形作られている

いきなり惚気からはじまって大変恐縮なのだけれど、私の旦那は、とてもやさしい。

人の悪口なんてめったに言わないし、何なら愚痴のようなものも、ほとんどこぼさない。

「嫌いな人とか、いないの?」

ある日、あまりにも不思議に思って、そんなことを彼に聞いたことがある。すると旦那は、「人のことを、嫌いになりたくないんだよね」と、言葉を続けた。

もう少し話を聞いてみると、彼は、自分が弱いということを、も

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
257

オセロをひっくり返してくれる人

先週、友人と立ち飲み屋さんで飲んでいたら、隣にいた知らないおじさんたちに絡まれた。最後お店を出るときに「今日の記念に1枚写真を撮ろう!」と言われ、私と友人と、絡んできたおじさんたちと、はたまたそのおじさんたちと絡んでいたさらに隣の人たちと、なぜか写真を撮ることになった。

後日友人からその写真が送られてきて、その1枚を見て私は驚いた。友人はちゃんと「楽しくなさそうな顔」をしていて、私は「楽しくなさ

もっとみる
ありがとうございます\(^o^)/
229