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灰汁詰めのナヴォー

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小説っぽいなにかがあります
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2019年11月の記事一覧

攻めの運転

攻めの運転

 サイドミラーとバックミラーが後方車のライトを反射し、網膜を焼きつく白い光の眩しさにディックは目を瞑った。

 一秒経過、二秒経過。後方車はハイビームを消さかなかった。自分は相手に嫌なことでもしたのかとディックは自分に問う。いや、思いつかない。自分はだたこの真っすぐの四車線道を法定速度の時速40マイル前後で走っていただけ。

 ハイビームがミラーを通してディックを苛め続ける。ディックは角度調整とか

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辛い麺メント3.5 #ppslgr

辛い麺メント3.5 #ppslgr

太字で現地言語を表現しています

「最後の一口だ……あむぅ……完食!」「カンショーク!長く苦しい戦いだった……」

 苦しんでいるM・Jを放っておけず、最後は俺に麺を少し分けたことでなんとか完食できた。正直、時間を置いて少し冷めた牛脂は余計に脂っぽさが増し、口の中で油で出来た膜みたいなものがくっついている感じがしてきついものがある。早く口直ししたい。

「ふぅ、ご馳走さまでした」

 M・Jは空に

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Dreamed me

Dreamed me

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「むっ」

 パッと瞼が開いた。いい感じブラまで脱がした童顔巨乳の美女の記憶が劣化していく。俺は安眠から覚めた。くそ、夢の中でも童貞を捨てさせねえのかよ。

 下腹部から股間に伝わる痛く感じるほどの圧迫感、なるほどコイツは目が覚めた原因か。

 深夜の尿意、本当に面倒くさい。自己分析を始める。窓の外は夜の色はまた深い、午前二時か三時

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チャーハン神炒漢 目次

チャーハン神炒漢 目次

一話:炒漢降臨<1> <2> <3> <4> <5> <エピローグ&おまけ>

二話:ノー・モア・ヌペッチャーハン
<1> <2> <3> <4> <5> <6> <7> <8>

番外編
チャーハン神も人の子

チャーハントシリーズ
肉絲チャーハン

チャーハン神炒漢:ノー・モア・ヌぺッチャーハン

チャーハン神炒漢:ノー・モア・ヌぺッチャーハン

前回 目次

これまでのあらすじ:
 チャーハン神炒漢に覚醒した大学生、テツロー。学業をこなしながらチャーハン神活動に取りかかった彼はまず餡掛けチャーハンに狙いを定めた。「チャーハンの上に汁をかけてドロドロにするだと?ふざけている」餡掛けチャーハンの消滅を決めた炒漢の前に、一人の白人男性が立ちはだかった。
 ブル・アンカーヘイヴン、彼は餡かけチャーハンを愛し、週に20皿のチャーハンを食べたことで人

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婦人科医のシズ先生 2

婦人科医のシズ先生 2

 河童の身体は人間以上に水分が含まれており、毛が一切生えない皮膚が薄い粘液に覆われてしっとりとした感触と言われる。水の抵抗に鍛えられた肢体はしなやかでかつ官能的、シンプルに言うと、エロいのだ。

「一度河童と交わればもう人間を抱けない」という言葉があるほど、人間から見ればそれほどの魅力は河童が持っている。河童自身もそれに気付いたらしく、人間が一人で水辺に入る時を狙って、伝説に伝わるセイレーンのごと

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コーチ・フレイムヘッド(邦題:空に向かって撃ち放て!)④

コーチ・フレイムヘッド(邦題:空に向かって撃ち放て!)④

 国造NAS21拳銃、販売ネームはヒゴノモリ。装填数12発の自動拳銃。モデルがどう見ても向こうのブレット社をパクったこの銃は12年前から陸軍の制式装備として作用された。

 この国において合法に銃を所持するにはまず公安機構(主に警察)に書面で申し込み、それから金を払ってから講義を受け、金を払って射撃訓練を受け、大金払ってテストを受けて合格してからやっとガンショップで大金払って銃と弾を購入し、嬉々と

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辛い麺メント③『牛脂入れ放題』#ppslgr

辛い麺メント③『牛脂入れ放題』#ppslgr

*太字で中国語を表現します

「おはようM・J。よく眠れた?」「うん」

 みなみの国、北部センターステーション。地下鉄、鉄道、新幹線がここで交錯し、さらに空港とも直結しているこの場所は都市の門戸であり、周囲には現代と伝統的な建築が……それは今回の重点ではない。時間は朝八時、俺とM・Jは約束した集合ポイントで合流した。

「ふわ~、なんなんだA・K、休日みなのに朝早くさァ。ホテルの朝食ビュッフェも

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チャーハン神炒漢 エピローグ&おまけ

チャーハン神炒漢 エピローグ&おまけ

🦝

「ぎゃるるるお!」「ミャオーーッ!?」

 中華料理店後楽后(コウ・ラクィーン)、その後ろ、パイプが無計画の配管されて人が通れぬ路地で何かが転がり出し、通りすがりの野良猫は驚き、逃げて行った。

「ぐるるる……おのれチャーハン神……コケにしやがって」

 それは一匹のラクーンであった。しかしただのラクーンではない、その正体はついさっき厨房の中で炒漢と死闘を繰り広げた妖女半鼎魔なのだ。三味珍

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