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灰汁詰めのナヴォー

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2019年8月の記事一覧

FIGHT! スクィーザー!

FIGHT! スクィーザー!

去年の話の続きです

 鹿児島市、九州最南方の都市、かつて日本文明の終着点、鳥刺しはスーパーで買える、豚カツは少し生でも食べれる、グルメの街、よかとこ。

 それが今、渾沌の様相を呈している。

「ゲェーッ!」「ケゲーッ!」鹿児島中央駅前の広場上空をソアリングしている怪鳥バーピーの大群!輪郭が人間に似ているものの、全身が羽毛に覆われ、手足に鋭いかぎ爪が生えており、顔の鼻と口の代わりにくちばしを備え

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チャーハン神 炒漢⑤

チャーハン神 炒漢⑤

「ギャアアアアアーー!!!」 青白い火だるまになった半鼎魔が激しくもがくが炒漢はレッグロックを緩めことがなく、火炎放射器の如く炎を浴びせ続ける。

「店ぇ、店がァーー!アアアアアーー!!いや待て、契約書ォ!契約書が焼けたら俺が死ぬ!アアアアアーー!!!」

 パニック状態に陥った店長。炎に包まれている妖女のドレスが焦がれてゆく!しかしこの際に彼女の全裸姿に興奮する者がいるまい。

「おのれぇ……い

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チャーハン神 炒漢④

チャーハン神 炒漢④

 搾取される日々。

 当然店長は反抗の手段を考えた。しかし監視カメラのハードディスクが叩き壊され、スマホで録画したらスマホが踏み潰され、弁護士の常連客に相談を持ちかけようとしたら彼の息子の名前から通っている音楽教室のスゲージュール表まで読み上げられて、あの日以来店することなかった。実力で追い出すと試みたジムに通っているもう一人の料理人は内力責めで脈絡が乱され、二度と鍋を振れない体になってしまった

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チャーハン神 炒漢③

チャーハン神 炒漢③

 一ヶ月前の出来ことだ。閉店ギリギリの時間、店長以外のスタッフは皆帰ってから、高校生らしい少女が店に入って半チャーハンを頼んだ。

「このチャーハンおいしい!おじさんすごいね!」

「ハッハ、わかります?秘訣は自然派やら健康志向やら気にせず油と味覇を使うことですよ」

 少女に褒められた店長がいい気になった。しかもまるで思春期男子が妄想したを理想のガールフレンドそのまま具現化したような可愛らしい黒

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チャーハン神 炒漢②

チャーハン神 炒漢②

「では、厨房を見学させてもらおう」

「えっ、ちょっと困ります!」

 店員が気を取り直し、厨房へ歩む炒漢を阻んだ。

「厨房は部外者立ち入り禁止です!」

 当然の対応だ。捜査票なし勝手にプライベートエリアに入れば立派な侵入罪である。炒漢は止まり、店員を見つめた。

「何を恐れておる?」「な」「隠れようが無駄だ。空気中に漂っている油煙、コンソメ粉末、味覇の粒子からすべてがわかった。半チャーハンを

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チャーハン神 炒漢

チャーハン神 炒漢

 午後3:40。中華料理屋「後楽后(コウ・ラクィーン)」。大学で国術クラブの同僚センチ美とテツローは練習後、腹を満たすためよくここを通っている。ここの油を多めに使った半チャーハンは絶品だ。

「ずっと考えてることがあってさ」「うん」「半チャーハンって文字通り、普通のチャーハンの半部だよね」「うん」

 先に自分をチャーハンを片付けたセンチ美は二皿目の半チャーハンにスプーンをつけるテツローに話題を吹

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