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歴代「篤姫」に上白石萌音さんが加わる件

大河ドラマなどの時代劇では、歴史上の有名人物がたびたび描かれ、作品ごとに別の俳優・女優さんが演じることがほとんど(大河ドラマで2度豊臣秀吉を演じた竹中直人さんはレアケース)。

それだけに、大河ファンの中では、歴代の演者の誰が一番よかったか、などという議論がよく起こりますし、新しい演者と過去の演者を比較して楽しんだりします。

例えば、織田信長。戦国ものでは一番の有名人ですから、演じた俳優さんも多数。世代によっても意見が違いますが、『秀吉』(1996年)の渡哲也さん、『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』(2002年)の反町隆史さん、『信長協奏曲』(2014年)の小栗旬さんなどの名前がよく挙がります。

現在放送中の大河ドラマ『麒麟がくる』で、信長を演じているのは染谷将太さん。当初は丸顔童顔の染谷さんに、イメージが違うという声もありましたが、凄まじいまでの怪演を見せつけ、今までの信長像を“上書き”しそうな勢いです。

幕末ものとなると、薩長の人物が多く描かれますが、女性なら篤姫もたびたび登場。大奥において江戸無血開城に関わるなど大きな役割を果たしましたから、かつては『天璋院篤姫』 (1985年)の佐久間良子さんや『翔ぶが如く』(1990年)の冨司純子さんなど大物女優も少なくなく。

とはいえ、現時点でまず名前が挙がるのは、大河ドラマ『篤姫』(2008年)の宮﨑あおいさんでしょう。篤姫が主人公だったということもありますが、歴代大河ドラマ最年少の22歳で、堂々たる主演ぶりを見せた宮崎さんは、強い印象を残しました。

そんな中、来年の大河ドラマ『青天を衝け』 で篤姫を演じるのは、『恋はつづくよどこまでも(恋つづ)』の大ヒットも記憶に新しい上白石萌音さん。大河ドラマは3度目、篤姫と同じ鹿児島出身という共通点もありますが、宮崎さんや北川景子さん(『西郷どん』)と比較されるのは仕方なし。

『恋つづ』でも当初は、原作ファンからミスキャスト扱いされながら、見事に評価をひっくり返した上白石さん。『青天を衝け』でも、宮崎さんや北川さんの篤姫像を“上書き”する演技に期待したいところです。





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