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【読書記録】『差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える』を読みました!

こんにちは、じゅくしんです。

本屋をウロウロしていたら、なんとなくタイトルに惹かれて手に取りました。意外とこういうジェンダー系の本とかを読むことが少ないので、読んでいて、

「あー、私、当事者のはずなのに価値観をアップデートできてないかも」

ということをしみじみ感じたりしました。

差別は思いやりでは解決しないのはなぜか?

結局のところ、思いやりっていうのは、個人個人の恣意性に左右されてしまうし、明確な尺度のようなものがないので、上手くいかないそうです。

差別はいけないことなので、人それぞれが優しさや思いやりを持って解決しよう!という言葉は一見美しいのですが、優しさのや思いやりは人それぞれ、ということになると、そこで差別をされないことが保証されることも人によってそれぞれ、ということになると非常に厳しい。

そんな曖昧なものでは差別は無くせないですし、人権を普遍的なものにできないのではないか、と書かれていて、なるほどなーと感じました。

少なくとも、思いやりだけでなく、制度も不可欠

自分たちの権利が法制度で保障された経験や実感が少ないからこそ、なぜ一部の人が特別に守られるんだと言いたくなるのかもしれない。法制度が充実することで、法制度が使えるモノである、道具になるものである、法制度で救済された経験があるという実感が広まる。そうなれば思いやりだけでは保障されない人権や権利が実感されやすくなる。

差別は思いやりでは解決しない ジェンダーやLGBTQから考える

私があまり権利とか法制度について興味が薄いのは、それらの権利や法制度がないことでデメリットを感じたことがないからなのですが、もしかしたら今後、そういった法制度がないことで辛い思いを感じることもあるかもしれません。
ジェンダーやLGBTQ関連の法律が今後、色々と整っていくことで、自分の身近なLGBTQ関係人がそれらの法制度を使っていくことで、

「あの人が使っているのだから、自分もこういう制度を使ってみよう」

というような実感を得られることがあるかもしれないなーと感じました。

SDGsブームですので、時代が変化していく流れに取り残されないように、勉強しながら、知識のアップデートを図っていきたいです。

ぜひ、興味を持った方は読んでみてください!


ちなみに、個人的に共感したのが、田舎の親族の食事会に行ったときに、セクシャリティを隠しつつ雑談をしなければいけない状況の地獄っぷりが、あー分かるなぁと共感しながら読んでました。

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