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日常のあれこれ

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日常の中の気づきなど
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#教育

「助けること」が「よりどころ」になっていないか?

「助けること」が「よりどころ」になっていないか?

昔読んだ中島らもの本(どの本か忘れた)に、「誰もが何かしら穴を抱えていて、その穴を埋めることに必死になっている」と書いてあって、妙に納得した。安部公房の本にも、「1%ずつ何かしら『異常』な人がいて、全て合わせたら全員が『異常』」と書いてあって、これも納得した。
つまり、全員「なにか」に依存しているし、依存する「なにか」を常に求めている。「よりどころ」探し。

そのよりどころが社会的に適切か不適切か

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「理解できないやつが悪い」は何も生まないのでは。それでいいならいいけれど。

「理解できないやつが悪い」は何も生まないのでは。それでいいならいいけれど。

まだ届いてないのだけど、とても興味深い本を見つけたので。タイトルと紹介だけ読んでなんで自分がこの本に惹かれたのかを忘れないように書いておく。

こちらの本
打浪文子
知的障害のある人たちと「ことば」――「わかりやすさ」と情報保障・合理的配慮

「ことばができる」ことに価値があるという文化や社会的風潮に対し問いを投げかけ、
社会全体で共有できる「わかりやすさ」の必要性を明らかにすることを通じて

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自分の専門分野以外の言語を知る

自分の専門分野以外の言語を知る

「野口さん、なにやってる人なの?」とよく聞かれる。インクルーシブな社会をつくる、そのための教育を実現する、という目的に対して、この瞬間自分が一番役に立つことをやっているつもりなのだけど、わかりづらいのかもしれない。

目的に対し、自分の強みを活用して向かうことを大切にしている。

自分の一番の「専門」は何か?と言われると、もともとの専門はインクルーシブ教育のためのカリキュラム。特に知的障害のある子

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「海外から学ぶ」ためには日本のことを知っておかなきゃ学びが深まらないという話

「海外から学ぶ」ためには日本のことを知っておかなきゃ学びが深まらないという話

ここ5年で
・アメリカ(NY、ボストン、LA、SF)
・メキシコ
・イングランド
・スコットランド
・オランダ(×2回)
・スウェーデン
・フィンランド
に視察に行った。

以前「日本人は視察しすぎ、相手の時間を無駄にしている」みたいな記事をチラッと見た記憶があるのだけど、良いのでは?と思っている。持ちつ持たれつ。

最近は海外からの視察者が増えて、自分が視察に行った時によくしてもらったことを、P

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