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ちょっとだけ田舎暮らし

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普段は夫と東京暮らし。たまーに、山形県庄内地方の実家で、田舎暮しを楽しんでいます。
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#山形県

山形県鶴岡市の桜の名所、松ケ岡開墾場に隣接するワイナリー「ピノコッリーナ」のレストランでランチ。とても素敵な場所にあって、庄内の食材と景色を堪能しました。

冬が来る音

冬が来る音

白鳥の声が上空で聞こえ始めた頃から、鳥海山が赤みを帯び、夕日が南寄りに沈むように…。一面の鮮やかだった緑が、砂の色に馴染んできました。

秋は、実り多く紅葉が美しい季節でありながら、なんだか少し寂しい気分になります。冬の気配を感じるからなのか、年齢のせいなのか…。

夜が長くなり、つい先日まで聞こえていた虫の声が止んでいます。
そのかわりに、日本海から押し寄せる風とうねる波の音が、重なりながら、辺

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実りの季節に思うこと

実りの季節に思うこと

春、鳥海山が真っ白だった頃、コロナを避けて帰省して、約半年が経過…。

買い物に向かう乗合タクシーから、黄色くなった田んぼを眺めていると、
運転手さんが、ここ数日で、稲刈りが一気に行われるだろうと、教えてくれました。
穂が出て、積算温度が1000度になると、稲刈りをするのだそうです。

今年は、長雨で夏が短く感じたけれど、いつの間にか、稲刈りの季節になっていました。

今年は家庭菜園でいろんな野菜

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帰省すると食べるもの

帰省すると食べるもの

実家に滞在中、かなりの頻度で食べる定番食というものがあります。地元ならではの旬の食材や、ご近所さんからいただいた立派な野菜などを活かしたいからというのもありますが、東京の暮らしとの環境の違いが、美味しいと感じるバロメーターを変化させるからかなとも、思います。

「きゅうりの辛子漬け」
ある時期になると、大量に入手できるキュウリ。地元の人は、それを辛子漬けにして保存します。「辛子」といっても、そんな

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ちょっとだけ田舎暮らし始めてみました。

ちょっとだけ田舎暮らし始めてみました。

東日本大震災が、田舎回帰のきっかけに
便利さや合理性重視の東京の暮らしに、漠然とした不安を感じるようになったのは、2011年の東日本大震災の頃からです。
福島の原発事故も、丁寧な生活、自然との共生というものを考えるきっかけになりました。
東京で災害があった時、どこか避難する場所が欲しい。都会の生活に疲れた時、自然に囲まれ、ほっとする場所が欲しいと思うようになりました。

震災後、山形県の庄内地方に

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