ダイアトニックコードとその機能
どうも、音楽家のカスガです。
今回はダイアトニックコードとその機能について説明していきたいと思います。
ダイアトニックコードとは
ダイアトニックコードとは、そのキーの音だけを使って作るコードのグループのことです。
Cメジャーキーのダイアトニックは、以下のようになります。
Cメジャーキーには7つの音があるため、それぞれをルートにして基本系のコードを作ったものですね。
一見当たり前のように見えますが、鍵盤楽器の場合はキーが変わると白鍵と黒鍵のバランスが変わるため、物理的に難しいキーが存在します。
ジャズをベースとした音楽理論では四和音(セブンスコード)を基本として考えることが多いため、四和音のダイアトニックコードも覚えておくと便利です。
コード・ファンクション(コードの機能)
コードごとに振られたローマ数字には意味があり、それぞれにコードの役割が割り当てられています。
T…トニック(主音)
D…ドミナント(属音)
S…サブドミナント(下属音)
これをコードの持つ機能、コード・ファンクション(Chord Function)と呼びます。
トニックは、曲の始まりや終わりなどで使われることが多く、特にコード進行の最後に使われるケースが多いです。
とても落ち着きと収まりの良いコードですね。
Vのドミナントは多くの場合Iのトニックに解決するケースが多く、この動きをドミナントモーションと呼びます。
サブドミナントは便利なコードで、POPSではコード進行の最初に使うと広がりや切なさを演出できます。
トニックとドミナントを繋ぐ途中の寄り道にも便利で、サブドミナントをうまく使えると色彩豊かなコード進行を作れると思います。
コードファンクションに関する理論の問題点
ところで、Ⅰ〜Ⅶの表の中で括弧で囲んだ文字に気づいたでしょうか?
Ⅲ(T)とⅦ(D)です。
これらは一般的な音楽理論ではⅢはトニック、Ⅶはドミナントとされていますが、実際にはⅠとⅤの代理としてしか機能しません。
本来のコードの機能は別にあります。
これについては、長くなるので別の記事で。
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