なぜコードや理論を学ぶ必要があるのか
どうも、作曲家のカスガです。
唐突ですが、音楽を趣味や将来の目標にする方の中には、こういうことを言う人が一定数います。
「難しいコードなんか使わなくても作曲できる!」
「理論の勉強なんか不要!感性が大事!」
「理論を覚えると感性が失われる!」
これは半分正解ですが、半分間違いです。
「難しいコードなんか使わなくても作曲できる!」
難しいコードを使わなくても作曲できますが、色々なコードを使えた方が作曲の幅は広がります。
「理論の勉強なんか不要!感性が大事!」
確かに、最終的に音楽の良し悪しを決めるのは感性で、一番大事です。
ですが、理論の勉強も重要です。
レストランのシェフが「料理の理屈や勉強は不要!感性が大事!」と言っても、同じことが言えるでしょうか。
感覚で自由に作曲ができる天才あれば理論の勉強は必要ありませんが、そうでないのであれば理論を勉強した方が作曲の自由度は上がります。
「理論を覚えると感性が失われる!」
理論を覚えても感性は失われません。
今まで「なんとなく」だったものが「なぜそうなのか」理解できるようになるだけです。
僕や世の中のほとんどの人は天才ではないので、良い曲を作りたいと思ったら、どうすれば作れるかを考え、学んでゆく必要があります。
コード(和音)は絵の具に似ている
僕はコード(和音)は絵を描くときの絵の具のように考えています。
メジャーコード・マイナーコードを『原色』に例えるのを聞いたことがありますが、複雑なコードや曖昧な響きのコードは、いわば『中間色』です。
原色だけでも絵は描けますし、原色だけで書かれた素晴らしいアートは世の中にたくさん存在します。
しかし様々な中間色、パステルカラーや金、銀などを使いこなせれば、違った色合いの絵がたくさん描けるはずです。
複雑なコードを覚えるのは、色々な絵の具を手にすることに似ています。
メロディーは主役、アレンジは背景
コードが絵の具なら、メロディーは主役、アレンジは背景に似ています。
例えば鳥の絵を描こうと思ったとき、鳥を書いて「はい、おしまい」とは行かないと思います。
鳥に色を塗って、影を付け、背景や風景を細部まで描いていく。
この工程がアレンジです。
鳥の絵の背景には山、空、もしかしたら別の鳥や人物も描かれているかも知れません。
作曲もメロディーだけでなく、様々な楽器が必要になる場合があります。
音楽理論や作曲の技法は、このアレンジの工程の手助けになる重要なツールです。
僕の記事が、これを読んでいるあなたの手助けになれば幸いです。
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