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シェイクハンドの 「お作法」

海外のニュースやコラムでは、コロナ後の世界では、「シェイクハンド(握手:以下、握手と言います)は戻ってこない」、という声も、「事態が落ち着けば戻ってくるさ!」という声も挙がっています。

握手ハグキスも、相手に触れる挨拶なので、日常的にこのような挨拶をしていた人たちにとっては、とても重要な話題です。

そんな中、"エルボー・バンプ(elbow bump)" や "フットシェイク(footshake)" という挨拶も、ビジネスでは見られるようになりました。

やはり、相手の身体の一部にタッチして挨拶を交わすというやり方です。

キャプチャ

キャプチャ2

果たして今後、スキンシップをともなう挨拶が戻ってくるのかどうかは、定かではありませんが、もし、いつか戻ってきたときのために、握手・ハグ・キスの「海外の挨拶3点セット」(勝手に命名!)について紹介します。

今回は握手(ビジネスの場面での握手や、初対面の人との握手)についてのお話です。

握手のお作法

握手にもお作法があるというのはご存知でしたか?
私は知りませんでした。

腕をブンブンと振り回すことはダメ、など自分の中の暗黙知のマナーとしては理解していましたが、「お作法」としての理解はしていませんでした。

お辞儀と違って握手のマナーはシンプルです。
握手で挨拶する国はとても多いので、やり方にもそれぞれお国柄がありますが、
ここでは、国籍を問わず、「グローバルビジネス」というカテゴリでお話します。

◆ 握手の「お作法」◆
1)こんにちは、ハロー などの挨拶
2)自分の名前を名乗る
3)一歩相手に近づく
4)右手で握手
 ※「しっかり」相手の手を握ります。
 ※手が湿っていると不快感を与えるので、乾いた状態
  (手汗は衣服でさりげなく湿り気を取っておく)
 ※宗教により、左手を「不浄の手」としている人もいるため、右手で行う
5)2~4回振って
6)スマイル☺︎
7)はじめまして、Nice to meet you などの挨拶
8)一歩下がる

※テーブルをはさんで挨拶する必要がある場合は、テーブル越しに握手するのではなく、テーブルの脇に出て、握手をしましょう
※スペースがなくて、テーブルの脇に出られない場合は、「テーブルの上から失礼します」と断って握手をしましょう

こんな感じです。
1~8のプロセスに厳格に従う必要はありません。
たとえば、1も7も笑顔で挨拶すれば、この順番通りでなくても大丈夫です。

ちなみに、お辞儀をしながら握手をする必要はありません
むしろ、アイコンタクトが重要です。

お辞儀をすると、相手と目線を合わせることができなくなりますので、握手をするときは、相手の目を見ながら行いましょう。

このようにプロセスとして書き出すと、難しく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、おそらく、ほとんどの場合、意識しなくても自然に握手できていると思います。


握手に対する素朴な疑問
その1

日本人の握手に対する素朴な疑問として、すぐに思い浮かぶのは2つではないでしょうか。
ひとつめは、
 ● どのくらいの力で相手の手を握るの?

先に書いた、「握手のお作法」の2では、「しっかり相手の手を握る」とお伝えしました。

しかし、具体的にどのくらいしっかり握るのか?をお伝えするのは、なかなか難しく・・。

たとえば、「手を握るときは握力●kgぐらいですよ~」、と数字を使って明確にお伝えできれば良いのですが、海外のサイトで「握手に最適な握力 男女別」など調べてみてもデータが見つかりませんでした。

が、たとえ、データをもとに「握力●kgくらいで握手してくださいね!」とお伝えしたとしても、実践するのは難しいですよね?

また、異性の場合、体格が違う場合、年齢の差が大きい場合、など、さまざまな「違い」がありますので、これらの配慮も必要です。
なので、

基本は、相手と同じくらいの力

を目安としておけば良いでしょう。


握手に対する素朴な疑問
その2

2つめの疑問は、
 ● 握手してから何回振るの?
です。

これも諸説あります。
日本のサイトを調べたら、「1回」と出てきました。
たとえば、一般的にはアメリカの場合は2~3回、カナダの場合はもう少し多い、などやはりお国柄によって違いが出ます。

国をまたぐグローバルビジネスの場合は、

2~4回が適正

とされています。


握手できないときはどうする?

両手がふさがっていたり、たまたま手が汚れている・・など、握手ができない場面もありますよね?

そんなときは、はっきり伝えましょう

なにも言わずに握手しないでいると、相手に不信感を与えてしまいます。

なので、

「申し訳ありません。私は、いま●●(理由)だから、握手ができません。」

と、相手に伝えましょう。


しかし!握手で挨拶ができない場面こそ、私たち日本人には、「アレ」があるではありませんか!

日本伝統の挨拶、「ザ・お辞儀

です。

握手ができないときには、丁寧にお辞儀で挨拶してみましょう。


握手のNGとは?

ここまでは「お作法」についてお伝えしてきました。
「お作法」はシンプルなので、そんなに長いお話にはならないだろう・・と思っていたのですが、それなりの文字数になりました。

NGもここで書いてしまうと長文となり、読んでくださる方にご負担をかけてしまうかも知れないので、握手のNGは次回に紹介させていただきます。

ビジネス握手は「お作法」よりもむしろ、「NG」を覚えておいた方が、気構え過ぎないかもしれません。

NGとは言っても、日本の礼儀作法に比べたらシンプルです。

特に、NGな力の入れ方NGな手の振り方セクハラと思われないための注意点などについてお話します。

お作法もNG集も、お役に立てるときがあったら嬉しいです。
シェイクハンド7つのNGは、こちら↓)



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