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ソーシャルディスタンス対応! 世界が注目する「挨拶」6選

これまでご紹介してきた、「海外の挨拶3点セット」は、どれも相手とのスキンシップが伴う挨拶です。
スキンシップに興味ある?挨拶の「お作法」はこちら↓)

ディスタンスを取ることが必要とされる「いま」、人と人との間に距離を取って挨拶をすることが、ニューノーマル(新たな日常)となるのか、それとも、状況が終息した将来は、3点セットが復活するのか、グローバルビジネスの場面に限らず、世界が注目しています。

そんな中、これまで幾度となく、そしてしつこく(笑)私の記事に登場させた「お辞儀の効用☆」も、海外では話題になり始めています。

そしてそれは、日本の「お辞儀」だけではありません。
お辞儀のように相手と距離を取る国々の挨拶(身体に触れない挨拶)が、海外メディアのあちこちで紹介され始めているのです。

私の経験に過ぎませんが、アジア各国のビジネスパーソンは、グローバルビジネスの場では「海外の挨拶3点セット」を使う人たちが多く、自国の挨拶を見ることは、ほとんどありませんでした。

そのため、「世界79ヶ国の挨拶グループ分け」の際に、お辞儀の国の私がひとり、孤立したのだと思われます。
(孤立したお蔭で世界中にお辞儀を知ってもらえたエピソードはこちら↓)

しかし、これからのニューノーマルにおいては、身体に触れない挨拶が「新・グローバルスタンダードの挨拶(勝手に命名!)」として加わる可能性が大きいと思うので、今回はこれらを紹介させていただきます。

「触れない挨拶」と「触れ合う挨拶」のギャップ感

私たちは、お辞儀という触れない挨拶に慣れているため、握手・ハグ・キスでの挨拶は
「ちょっとハードル高いし、距離近いし、めっちゃ恥ずかしいんですけど」
と、感じるのではないでしょうか?

逆に触れ合う挨拶に慣れている文化圏の人たちからすると、触れない挨拶は、
「相手に触れないで挨拶するなんて、失礼だし、私が冷たい人間だと思われるかも」
と、感じることが多いと聞きます。

であれば、私が世界の人たちにお辞儀レッスンをしたときに、

「お辞儀で頭を下げているときに目は合わせるの?」
「頭を上げたらニッコリ微笑むの?」

などという質問が出たのも頷けます。

昨今、海外のビジネスニュースでは、「触れない挨拶をしても、相手に失礼だと思われないためには?」という内容のコラム記事を、よく目にするようになりました。

私の周囲でもこの「由々しき問題」はランチタイムのトピックになることがあります。
「これがベストな方法ですよ☆」という答えはありませんが、一般的にはこれで十分、相手の理解を得ることができるのではないかと思います。

● 「私は誰とも握手(またはハグ・キス)しないんですよ~ 」と明るく宣言する
● 「お会いできて嬉しいです。握手できなくてスミマセン!」と相手に会えて嬉しい気持ちを伝えた上で断る

「触れ合う挨拶」ができないことで、人間関係に摩擦や緊張感を起こさないよう、配慮することが大切なので、ポイントは「口調」と「笑顔」です。


いま、注目の「触れない挨拶」6選

触れない(またはあまり触れない)挨拶」は以下に挙げるものだけではありませんが、メジャーな6選として、USA Todayの記事が参考になったので、こちらで紹介します。
※考察は個人の経験による見解も含めています。

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なお、ここではグローバルビジネスでの「触れない挨拶」を紹介するので、(ビジネスの場面ではあまり使わないな~)と思われるもの(HIP BUMPなど↓)は外します。
ご参考:HIP BUMP(お尻同士を軽くぶつける)

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その1:HAND WAVE

単純に「手を振る」です。

日本人の場合は、たとえば、「きゃ~、久しぶり~☆」みたいに相手の目の前で手を振ることもありますが、海外(特に欧米)の場合、一般的に手を振る行為は、離れた相手にするイメージがあるようです。

なので、海外コラムでは、「相手が近くにいても手を振って挨拶していいんですよ~」という解説がされています。


その2:HAND across CHEST

胸に手を当てる」行為ですが、胸といっても、左胸に手を当てることで、相手に対する思いやりを示します。

感動したときや、国歌斉唱など敬意を表する際に見かけることが多いのですが、このポーズも「新・グローバルスタンダードの挨拶」として定着するかも知れません。


その3:FOOT SHAKE

相手自体には触れるものの、足であればある程度のディスタンスは確保できますよね?
足の握手」を「FOOT SHAKE」または「WUHAN SHAKE」と呼びます。
WUHANとは中国の武漢。

そう。コロナの影響で握手ができなくなった中国の人たちが、この挨拶をソーシャルメディアで紹介し、またたく間に世界に広がったようです。

そして、もうひとつ。FOOT SHAKEといえば、以下の写真が有名です。

こちらの写真は、タンザニアのジョン・マグフリ大統領(右)と野党政治家ハマド氏(左)とのFOOT SHAKEです。

ハンドシェイクからフットシェイクに切り替えましょう!というキャンペーンの意味合いでも大変話題になりました。

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とは言え、私たち日本人の場合は、足を使って挨拶する行為に対して「横着」、「お行儀が悪い」という印象を持つ人がいるかも知れません。

あなたもいちど、目上の人やお客様などにFOOT SHAKEで挨拶するところを想像してみてください。

ご自身に抵抗感違和感などがあれば、FOOT SHAKE以外の挨拶の方がしっくりくるのではないかと思います。


その4:ELBOW BUMP

肘同士を軽くぶつける」挨拶です。

ELBOW BUMPのように、手(腕)を使う「触れない挨拶」として、FIST(拳) BUMPというものがありますが、こちらは肌と肌が触れるのに対し、ELBOW BUMPは衣服で覆われた肘と肘が触れることから、肌に触れません。(長袖を着ている場合に限りますが。)

相手の肌には触れないものの、相手自体には触れる、そしてディスタンスを保つことができない(触れるために近づくため)、WHOでは「あえて推奨はしない」とコメントしています。

コロナ以降、特にくしゃみや咳をするときは、肘の内側にすることが強く推奨されていることからも、ELBOW BUMPが本当に感染を防ぐための挨拶として適しているのかは、懐疑的でもあります。


その5:HEAD BOW

いうまでもなくお辞儀です!

とは言っても、私たち日本人が学ぶお辞儀(会釈・敬礼・最敬礼)のようなバリエーションはなく、会釈に近いものです。

たしかにHEAD(頭)はBOW(下げる)のですが、上の図では頭だけを下げていて、上半身を傾けていないので、うなだれているようにも見えますが・・(笑)

私が海外の人たちにお辞儀レッスンした経験からすると、海外の人たちにとって、上半身を傾けて目線を合わせないということ自体が簡単ではないようです。

そのため、簡素化して「頭だけをちょこっと下げる」感じのお辞儀スタイルの方が取り入れやすいのかも知れません。

でも、これだけでも自称・お辞儀エバンジェリスト(伝道師)」の私にとっては十分に嬉しく感じます。


その6:NAMASTE

「触れない挨拶」のトップとして、日本にいる外国人ビジネスパーソンは、やはり「お辞儀」をまず挙げてくれますが、お辞儀にならんでメジャーで人気の挨拶ナマステです。

ナマステはサンスクリット語で、インドネパールなどで使われる挨拶の言葉です。
挨拶のやり方としては、自分の胸の前で手を合わせ(合掌)、軽くお辞儀をします。

インドやネパールだけではなく、タイでも「サワディー(こんにちは)」などと言ってこのようなポーズをとる場面を見たことがある方も多いのではないでしょうか?
タイではこの挨拶のことを「ワイ」と呼びます。

ヨガ人気の影響なのか、もしくは欧米の政治家が、この挨拶を「これはナマステです」とメディアに紹介したからか、欧米メディアでは「ナマステ」という言葉の方をよく見かけます。

インドのモディ首相は、トランプ米大統領がインドに訪問した際に、アメリカに対して「新たな貿易協定」の売り込みはできなかったが、代わりに「ナマステの売り込みには成功した、というジョークがあるくらいです。

また、リアルの場で特定の相手との挨拶だけではなく、オンラインミーティングなど、不特定多数の人との挨拶としても、参加者全員に同時に敬意を表し、参加者とのつながりを示すサインとしても「ナマステ」は不動の人気を誇ります。


以上、「新・グローバルスタンダード!これからの挨拶有力候補6つ」、をご紹介しました。
あなたの新しい日常に取り入れてみたい挨拶はありましたか?

ぜひコメント欄で教えてください!

世界中で、新たなワークスタイルとしてすっかり定着しつつある、テレワークにともない、挨拶のスタイルは変わっていくかも知れません。

しかし、たとえ人との交流の舞台がリアルからオンラインに移ったとしても、「挨拶」自体がなくなることはありません。

リアルであってもオンラインであっても人が集まれば、「エチケット」という行動規範が自然と発生します。
それは日本だけではなく、世界においても同じです。

そう。グローバルビジネスでもオンラインのお作法が生まれてきているのです。


日本でも独自ルールが生まれてきているらしい、オンラインミーティング。
グローバルビジネスでも同じです。
次回は、「オンラインミーティングのお作法」についてお話します。



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