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#スープ

おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

おうちで中華 - 薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)

今日はとびきりのご馳走をご紹介する。雲南料理の薄荷牛肉湯(ミントと牛肉のスープ)だ。SNSに上げたら予想以上に大きな反響を頂いたので、早めにレシピ化してみる。

牛肉を煮込んだあっさりスープに、大量のミントをどっさりちぎり入れ、煮えばなを食べる。ミントを!?牛肉と!?大量に!?どんな味なの!?そういう驚きの声をたくさん頂いたが、実際に作れば、今度はあまりの美味しさに驚いてもらえるはずだ。

薄荷牛

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おうちで中華 - 西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)

おうちで中華 - 西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)

今回の料理は、西紅柿捶肉湯(トマトと叩き肉のとろみスープ)。「捶」とは「打つ、叩く」という意味で、豚肉を叩いて薄く伸ばすところから、この名前がある。

西紅柿捶肉湯 西红柿捶肉汤
xī hóng shì chuí ròu tāng叩いて片栗粉をはたくことで、ちゅるんと柔らかくなった豚肉が実に旨い。叩くことにきちんと意味が感じられる。自然にとろみが付いたスープは、優しい旨味に溢れている。味付けは塩だ

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おうちで中華 - 醃篤鮮(筍と塩漬け肉と豚肉の煮込みスープ)

おうちで中華 - 醃篤鮮(筍と塩漬け肉と豚肉の煮込みスープ)

筍の季節は、心が浮き立つ。今回は筍が出てきたら毎年必ず作る、上海ならではの春のご馳走スープをお届けしたい。その名も、醃篤鮮!

難解な名前だが、ちゃんと意味がある。すなわち、

「醃」=塩漬けすること。鹹肉(豚三枚肉の塩漬け干し)を指す。
「篤」=とろ火でコトコト煮込むこと。
「鮮」=生もの。生の豚肉を指す。「鮮やかな旨味」という意味もある。

つまりは、「塩漬け肉と豚肉をとろ火で煮込むスープ」と

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おうちで中華 - 蝦皮冬瓜湯(干し海老と冬瓜のスープ)

おうちで中華 - 蝦皮冬瓜湯(干し海老と冬瓜のスープ)

夏が旬なのに冬瓜。冬まで保存がきくから冬瓜。これからの季節、常温でも長く保存できる冬瓜は、使いたいときにそこにある常備野菜として大いに活躍してくれる。

冬瓜はスポンジのように味を吸うのでスープ料理にぴったりというのは、以前、花蛤冬瓜湯(アサリと冬瓜のスープ)を紹介したときにも述べた。今回はより一層お手軽な冬瓜スープを紹介しよう。

広東の家庭料理である蝦皮冬瓜湯(干し海老と冬瓜のスープ)だ。

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