超勉強法(私なりの解釈)

野口悠紀雄さんという方をご存知でしょうか?この方は、理系出身なのに、その後、経済学に転向された方です。この方の経済学の考え方には異論がありますが、小学生か中学生の頃に読んだ「超勉強法」という本には非常に感銘を受けました。私が、河合塾の全統記述模試で偏差値70を超えられたのは、この方のおかげです。ちなみに進研模試は80(笑)(一般の模試で偏差値70オーバーでも、東大京大一橋は合格できないので注意、冠模試で結果を出してください)。
※私はセンター試験は大の苦手でした。記述と異なり、素早くマークシートをチェックしていくのが苦手でした。なので、センター試験は酷い点数でした。

英語

「丸暗記法」という勉強法をこの方は推奨しています。英語の長文を丸暗記するやり方です。この勉強法のメリットは、文章の文脈で単語やコロケーションを覚えられる点です。文脈がなく、単語だけだと、一つの情報だけなので暗記しにくいのです。脳科学的にも、人間の脳は一つの単純な情報の記憶よりも、エピソード記憶といって、エピソードで覚えるほうが得意になっています。そのため、英語の長文を丸暗記するときも、できる限りその長文の内容を「具体的に」想像しながら暗記してください。妄想の力があるほうが英語は伸びます。これは国語も同じです。

丸暗記法に適したテキストは、Z会「速度英単語」または旺文社「文で覚える英単語」です。学校の教科書でもOKです。

数学

数学は、マクロ的な視野で勉強することを推奨しています。野口さんいわく、単元ごとの学習よりも、マクロで勉強するほうが単元ごとのつながりがわかりやすくなるようです。例えば、場合の数と確率、三角比と三角関数、これらは密接なつながりがあるので、一つ一つの単元を集中して勉強するよりも、合わせて勉強したほうが良いとのことです。そして、可能であれば、大学レベルの勉強もしたほうがよいと野口さんは言っていた気がします。さすがに、開成や灘、筑駒でないとそれは不可能だと思いますが。

国語

国語は、野口さんの主張を忘れてしまいました(笑)なので、私の主張を展開します。国語も、基本的には英語と同じで、丸暗記法が良いと考えます。さすがに現代文は丸暗記するには文章が長すぎるので、現代文の場合は要約だけ覚えましょう。現代文はセンス、地頭の良さで決まると考える人がいるようですが、それは間違いです。読書量に比例して現代文は伸びます。そのため、先取り学習が非常に効果的な科目です。可能であれば、中学生のうちに、小説(物語文)や論説文などをたくさん読みましょう(ただし、新聞は絶対に推奨しません。朝日は左翼、産経は右翼と思想的に偏りがあります)。

そして、意外と忘れられがちなのが、「語彙力」です。古文漢文だけではなく、現代文も語彙の力が重要です。「形而上学」とか「弁証法」とか、「慙愧にたえない」とか、意味がわかるでしょうか?大学受験ではこうした用語が多数出てきます。覚えましょう。

古文漢文も、できるだけ文章を暗記してほしいのですが、全ての文章は不可能でしょう。なので、物語ごとに要約を覚えましょう。源氏物語など、一つの物語につき、要約を「自分の文章で」書きましょう。Wkipediaのコピペでは意味がありません。自分の言葉で書くことで記憶が強化されます。

社会(地歴・公民)

社会も、数学と同じで、マクロ的な学習が有効です。世界史の場合は、細かいミクロを勉強する前に、人類の歴史の概論を勉強します。鳥瞰的に世界史を理解するのです。例えば、四大文明の時代、次いで西洋の古代ギリシャ、東洋のインド古代王国と中国の王朝、中世ヨーロッパ、という感じです。いきなり細かい勉強を始めると、わけのわからない用語が多数出てきてやる気が出ません。

実は、私が世界史が得意になったのは、父のおかげでした。父は理系(技術者)なのに、世界史が得意な人でした。なので、世界史の年表を私にくれました。まだ小学生か中学生くらいの頃です。それで、なんとなく世界史のイメージをつかんだのでした。

この勉強法は、ITや法律、会計など色々なところに応用できます。「SAPって、何?」というマクロを理解せず、いきなり細かい論点を勉強しても、その論点の意義がわからないでしょう。

理科

理科は中学までは得意科目でしたが、高校では苦手科目だったので、あまり書くことはないです。ただ、将来、理系に進むと決めている場合は、圧倒的に「化学」と「物理」が重要なので、特に化学については先取り学習をしましょう。周期表の暗記はできれば中学生のときにしておくと、高校で非常に楽になります。

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