昨日は七夕|五節句と茶道

節句というと、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)のふたつがまず思い浮かびますね。
他にもありまして、全部で5つの節句、五節句といいます。日付をみると規則性がありますね。

五節句
人日(じんじつ)(正月7日)…七草の節句
上巳(じょうし)(3月3日)…桃の節句
端午(たんご)(5月5日)…菖蒲の節句
七夕(しちせき)(7月7日)…笹竹の節句
重陽(ちょうよう)(9月9日)…菊の節句

それぞれ、植物による別名があるのが、一層季節を感じられていいですね。
そう、昨日は七夕でした。
七夕の行事食は「そうめん」。短冊に願いは書きませんでしたが、この夏初めてのそうめんを頂きました。

さて、五節句と茶道。
いかにも何かありそうですよね。
七夕関連で調べてみました。

茶道の流派のひとつ、裏千家では、梶の葉という大ぶりの葉っぱが七夕のお点前に登場します。葉のサイズは男性の広げた手くらい。
水差し(水を入れておく入れもの)の蓋として、葉っぱを使うそうです。

なんだか楽しそう。
(いつもと所作が変わるので、亭主は大変)

なぜ梶の葉なのか?

中国の「乞巧奠」(きっこうでん)によると、サトイモの葉にたまった夜露を天の神から受けた水だと考え、それで墨を溶き、詩歌や裁縫の上達を願って、梶(かじ)の葉に和歌をしたためて、お祀りしていたそうです。
梶の葉の裏側は細くて滑らかな毛がたくさん生えているため墨ののりがよく、紙の原料としても使われていたそうです。

このことから七夕を感じさせる植物として梶の葉が利用されているんですね。

他の流派でも、梶の葉をかたどったお菓子や天の川をイメージして作られたお菓子を用いたり、梶の葉が描かれたお茶碗を使ったり、花の代わりに笹を用いたりと、この時期らしい季節の表現をされてるようです。
もちろん旧暦で七夕を祝うところもあるようです。

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