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ドッグトレーナーのショートコラム

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現役ドッグトレーナーが日々感じていることや想いを綴っています。
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#犬との暮らし

人と犬の福祉を脅かしてまで、動物愛護を貫くのは善ですか?

人と犬の福祉を脅かしてまで、動物愛護を貫くのは善ですか?

犬の激しい問題行動に悩む飼い主仕事柄多くの犬たち、飼い主さん、ご家族との出会いがあります。
行動問題のご相談でかかわるご家庭は多いのですが、中には吠えや噛みつきなどの深刻な行動問題、または病気などの場合もありますが、一緒に暮らし続けることが難しいのではないかというケースのご相談もあります。

大抵の場合、一緒に暮らしていくために必要な取り組みや環境づくり、お世話やトレーニングについてお伝えすると、

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犬の多頭飼い。本当にその子を幸せにできますか?

犬の多頭飼い。本当にその子を幸せにできますか?

この仕事をしているとたくさんのわんこたち、飼い主さんとの出会いがあり、当然2頭以上のわんこと暮らすご家庭とのつながりもたくさんあります。

ペットブームと言わる時代を経て、ここ数年では犬を迎える人の人口は減ってきている中でも、2頭目3頭目4頭目と複数頭の犬たちと暮らす人たちは逆に増えている気さえします。

SNSを見れば複数頭の犬との暮らしをしている方の発信も多く目につきますし、憧れる方もきっと少

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【豊かな食は暮らしの
質を上げる】

【豊かな食は暮らしの 質を上げる】

『フードは1種類を与え続け、コロコロ変えてはいけない』

今になって思えば、いったいなんの修行だったのだろうと思ってしまいますが、数年前まで飼い主様方に同じようなレクチャーをしていました。
(過去のクライエントさま、申し訳ありません😭)

タナカの愛犬まおは、仔犬の頃から食が細くいつもガリガリで、社会化やトレーニングもとっても苦労しました。

そんな食の課題を抱えていたま

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犬連れで楽しめる青森の大自然、このままにしておくにはもったいない!!

犬連れで楽しめる青森の大自然、このままにしておくにはもったいない!!

青森のドッグトレーナーFULFILLのタナカアカリです。

昨年、青森市から弘前市に引っ越してきて、犬連れで利用できる公園の少なさにがっかりしていましたが、最近弘前市の公園を管理する公園緑地課の担当者の方へお話しを伺う機会をいただき、張り切っていってまいりました!!

そこで伺ったお話も皆さんにお伝えしていきたいのですが、まずは私が思うこれからの弘前市や青森県の地域の未来についてお伝えしていきたい

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フリーランスのドッグトレーナーとして安心して起業できた理由。

フリーランスのドッグトレーナーとして安心して起業できた理由。

~過去記事です~

今年7月に会社を退社。独立起業し、フリーランスのドッグトレーナーになりました。
動物病院とドッグカフェ併設のドッグトレーニング施設を持つ会社で、10年間ドッグトレーナー・家庭犬しつけインストラクターとして、犬のようちえん(お預かりでのトレーニング)やしつけ方教室(レッスン)、ドッグイベントなどたくさん経験を積ませてもらいましたが、このドッグトレーナーの世界は専門性の高い技術職で

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仔犬育てに一番必要な社会化。慣らしてあげたいあれこれ。

仔犬育てに一番必要な社会化。慣らしてあげたいあれこれ。

犬たちがいろいろな人や犬や物、状況や環境にもっとも慣れやすい期間のことを「社会化期」といいます。
その中でも仔犬が最も慣れやすい時期を「第一社会化期」といい、これは生後4ヶ月までと言われています。
仔犬のしつけにとって一番重要なのがこの社会化です。
この時期にいろいろな物に慣れる経験をしてこなければ、社会化不足となり、後にいろいろなものへの反応が怯えや興奮など、問題行動の原因になってしまいます。

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生後8週齢までの仔犬の育て方。不安にさせないことが穏やかな成長を育む

生後8週齢までの仔犬の育て方。不安にさせないことが穏やかな成長を育む

■ドッグトレーナーが考える犬育て。仔犬の時期にしてはいけないことは。

青森のドッグトレーナーFLFILLのタナカアカリです。
私がドッグトレーナーになって10年。

この10年の間に
様々な研究やデータの変化により、
採用するドッグトレーニングの
手法もだいぶ変化してきました。
ドッグトレーニングって
『犬育て』だなぁ~って
思うんです。

種の違う犬たちと
私たち人間が
お互いに譲歩しあうこと

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