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海の向こう側 #追憶の先に

この間、海外の友達がSNSで何かを投稿していたのがたまたま目に留まった。

オーストラリアで博士課程を終え、ポスドク(博士号取得後に任期を決めて大学の研究職に就いている人の事)として、ベルギーで働くことになったそうだ。

友達なのか知り合いなのか….学生時代オーストラリアに留学していたときに知り合った現地の人。私よりも何個も上で、楽しく会話したのを覚えているくらい。特に一緒にどこかへ行ったという記憶もなく、ただ人が良いという印象は頭のどこかにあり、SNSを通じて繋がっていた。

研究者としてベルギーで今後努めるということで、着実に自分の夢を掴んでいる感覚がじわじわと伝わってきた。Congratulations!と急いで連絡を投げた。

ベルギー周辺、ヨーロッパにも留学先や海外で出会った友達はほかにも何人かいるから、ひょっこり会いにでも行こうか、知らぬ間に携帯の画面越し航空券を眺める。結局自分が行かない限り、もう二度と会えないんじゃないかという気もしてならない。予定があってたまたま日本に来るだなんて、想像し難い。

今イギリスの大学に通っているパキスタン人の子や、最近お母さんになったばりのポーランド人の友達、イタリアに行ったとき出会い優しくしてくれた家族、カナダにいる友達。SNSでのやり取りは気軽に連絡を取り合えるが、顔を見て話したらどれだけいいか。


日本にいて、日本にいない自分の姿を想像することが私はある。
「もし自分が海外にいたら」という、もしもの話。何をしていただろう、もっと何か違う仕事をしていたかもしれない、面白い人間や新しい価値観を見つけ出していたかもしれない、辛く悲しい出来事に苛まれていたかもしれない。海の向こう側で生きている人の生活を気にし考えを巡らせながら、今いる自分の環境と違う景色を楽しむ。心が欲している間に足を運んでみたいな~。


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