悔しくて泣きたい時は、この中国語が「お守り」!
いつも楽しみにしている、けんいち★人民熊猫さんのnote。けんいちさんが大好きな曲が紹介されていた。
気持ち良い曲!
広東語はチンプンカンプンだが、字幕の漢字を見て意味が分かって嬉しい。
曲名は、
「海阔天空」
hǎikuò tiānkōng ハイクオ・ティエンコォン
この言葉に反応してしまった。
なぜなら、私が大好きで大切にしている言葉だからだ。
中国語では、
退一步 海阔天空
tuìyībù hǎikuòtiānkōng
(トゥイイーブー ハイクオ・ティエンコォン)
・・・と言う表現がよく使われる。
「退」の代わりに「让(ràng ぅラァン=譲=譲歩する)」を使うことも。
意味は、
「一歩退けば、海は広く、空は果てなく(見える)」ということだ。
つまり、何か悔しい思いをした時にも、自分が思い切って一歩譲れば、新しい境地が開けてくる、と。
中国にいた頃、私が社内であまりに理不尽な、人を馬鹿にした酷い扱いを受け、悔しくて悲しくて仕方ないことがあった。それまで心を込めて一生懸命やってきたことが踏み躙られる事件だった。私の会社内での立場では事態をひっくり返すことは無理な状況。ぐっと堪えても、じわじわ溢れる涙を止めることができなかった。
ちょうど雲南省の美しい田園地帯でロケをしていた時に電話がかかってきて知った悔しい事件。
その時、私をいつも支えてくれて、公私ともにお世話になり、今も親交のある中国人スタッフの中年男性が私に言ってくれたのが、この一言だったのだ。
「退一步海阔天空」の意味を知らなかった私に彼はこう言った。
雲南の田園を吹き渡る爽やかな風が、涙が滲み出た顔に当たる感覚を、まだ覚えている。
それ以来、私は自分ではどうしようもない悔しいことにぶち当たる度にこの言葉を思い出し、力をもらっているのだ。
この言葉には、その続きがある。
忍一时风平浪静 rěn yīshí fēngpíng làngjìng
(ぅレンイーシぃー フォンピィン ラァンジィン)
=一時我慢すれば、風は穏やかに、波は静かになる。
ちなみに、この時の私の状況は、中国語では、
委屈 (wěiqu ウェイチュイ)
・・・だろうか。言われのない批判や不当な処遇を受けて、悔しい、辛いという気持ちのことだ。
理不尽な事だらけの人生。いつも全力で戦い、もがき続けるのだが、それでもどうしても無理なことはたくさんある。そんな絶望的な状況も、「退一步海阔天空!」の言葉で、ここまで随分頑張ってきたと、しみじみ思う。
そういえば、前に「スパーン!と開けている景色」が大好きで、いつも求めている、という話を書いた。これこそまさに、海阔天空だ!
”スパーン!”と、「海阔天空」で、人生これから、何度でもやり直せそうだ!
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ 😀
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