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30分の早起きは、30分の得【エッセイ】

あたりまえのタイトルをつけてしまった。

でも実際、気持ち的には『30分の早起きは心のシャワー』くらいに感じる。静寂と朝日に心を洗われる時間。……いやそっちをタイトルにしなさいよ、とつっこむもう一人の私。まあいいじゃない、朝なんだから。と、なだめる私。そんないろんな自分との対話を楽しむことができるのも、子供も妻もいない、この朝の静けさに包まれた時間があってこそだ。

実際には、朝からダイキンの大きなクーラーに働いてもらっているし、うちのパソコンは何も鳴らしていないと低い声でジージーうなる。だから、軽くて邪魔にならない音楽を探してきて、特に聞くでもないままに流している。結果、無音とは程遠い。でも心は平穏を感じ、気持ちは十二分に静寂を享受している。

私は、そんなこの朝の時間を愛している。


最近は特に不調の時でもなければ、家族で一番先に起きてきて、パソコンに向かう生活をしている。この時間が一番、文字を書くのがはかどるのだ。

例えば、この前書いた長い小説は、その前作も含めて実話だ。
何年も前の話なので、会話などの詳細は忘れてしまったし、あれ? これって違ったんじゃないかな……まあいいや、という部分はあるにしろ、出来事はそのまま書いたつもりだ。視点は変えてあるので、それはフィクションだろうと言われても何の否定もできないし、するつもりもないけれど。

しかしそれは私にとってみれば、辛かった楽しかったりの過去の大切な思い出。後ろから覗かれでもしたら、やりづらいことこの上ない。だからこそ、この人気のない静寂の時間に、私は一人、パチポチと筆を進めている。

誰にとがめられることもない。自由だ。
とがめるとすれば自分だけ。そんな状況でもないと人間、思ったことは素直に出てこないものだ。顔から火が出そうな話であっても、この朝の時間なら書くことができる。

世の中に朝がなかったら、私のnoteの内容は4割くらいは違っているかもしれない。もちろん朝はなくなったりしないだろうけれど。


……ああ、そんなことを言っている間に、大怪獣『上の子』が現れて静寂を破り去っていく。一度破られた静寂はもう戻ってこない。今日は30分あっただろうか……静寂にひたることができるのは、また明日か。

短くて、はかないからこそ、尊いのかも。
静寂。



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「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)