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安全地帯で、逃避するぼく。

ここは私の安全地帯だ
親は本来安全地帯であるべきだ
――ルネッサンス吉田『ここに薔薇あらば(『愛をくらえ!!』)』p194より引用

ぐっすり、ではなく、ぐったり眠っていた。のは、よくあることだけど。


とてもひどいことをした人間に、とてもひどいことをする夢を見た。目覚めは、ここ数年で類を見ないほど爽快だった。一番ひどいのはぼくだ。


起きてから一時間くらいは、日記を書けたし、体もよく動いた。のに、一時間後には、猛烈な睡魔に襲われた。寝不足どころか、十分な睡眠時間を確保したのに。朦朧とした頭で、仕事へ出かけるパートナーを見送った。たぶん、そのすぐ後に眠ってしまったんだろう。気付けば、10時が近かった。


朝食兼昼食をこしらえながら、前日(一昨日)なにをしていたのか、考えた。ぼくがぐったり眠るときは、誰かに会い、長時間喋った翌日だ。どれだけ楽しくても、気疲れがぼくをそうさせる。のだけど、前日はそんなことはなかった。まったく、ではないけど。


近ごろ、人と会うどころか、外へ出るのも怖いぼくは、『怖い』と『怖くない』の間をゆらゆらさ迷っていた。『怖くない』に針が振れたとき、ようやく外へ出る気になった。リハビリがてら、近所の古本屋と、あとスタバに。それくらいだ。今までをふり返ってみても、重労働じゃない。けれど、たぶん、今のぼくにはそうだったんだろう。


それとも。その日ツイッターで見かけた、『複雑性PTSD』なる病名に感化されて。昨日の日記では、両親へ憎い憎い憎いが止まらなくて、吐き出して、それで、さらに疲れてしまった?


朝食兼昼食を摂ったら、外へ出るつもりだった。特に予定はないし、人に会うのが怖いなら、散歩くらいは。でも、用意をすればするほど、ぼくは尻込みした。もたもたしている内に、また眠気。鈍重な眠気。気絶するように眠った。そして、気付けば16時。そこで、ようやく恐怖心が薄れた。気がした。


ほとんど引きこもっているせいなのか。それとも、恐怖心で気力も体力も削られているのか。まあ、どちらも当てはまるんだろう。過眠症。なんだろうか。診てもらった方が、と思うけど、そもそも人が怖くなくなれば解決するので。


じゃあ、元を断つにはどうすれば。それは、わからない。わからないから、慣れていくしかない。なにもできない日が、増えていくけど。受け入れていくしかない。


ぼくって、生きているのかな。と、ふいに思った。

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