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ネコに関係あったり、なかったりする話。

ネコの日らしい。今日に限らず、鳴き声は連日聞こえてくるのだけど。そういえば、姿を見たことはない。というか、それは本当にネコなんだろうか。たまに、近所の子どもの声と間違えるんだけど。それはさておき。


ネコといえば、学生時代を思い出す。大学構内では、なぜかネコをよく見かけた。人慣れしているのか、おとなしく撫でさせてくれるのも結構いた。とはいえ、もちろんそうじゃないのもいる。


当時のぼくは、ネコなど動いているものを追いかける習性があったので、その日も反射で追いかけようとした。サークルの帰りで、同期も何人かいたんだけど、その内の一人に首ねっこを掴まれて止められた。


「ネコから見れば、人は怪物と変わらない。ものすごく怖いんだぞ」実家でネコを飼っているらしいその同期に説教された。納得するどころか、だいぶ落ち込んだ。その通りすぎて。


以降ぼくはネコを見かけても追いかけることはなくなったのだった。なんか、ぼくの方がネコ扱いされた気がするが。まあいいか。


今では疎遠になった友人。元気にしているだろうか。たぶん、当時のことは一切覚えていないだろうけど。勝手に教訓にしているよ。


あと、「拳を突き出すときは、しっかり腰を落とすんだ」と、元空手部らしい助言をされたのも。あのときは、「何を教えてんだ」と周りに言われていたな。なんでそんな話になったのかは忘れたけど。今のところ、それを活かす経験はまったくないよ。いや、ネコ関係ないな。


ネコ……。あと、これも学生時代の話だけど。中庭で一人弁当を食べていたら、ネコが一匹寄ってきた。腹が減っていたのかもしれない。と思い、大丈夫そうなきのこをあげた。が、まったく食べようとしない。


今度は、鶏肉をあげてみる。と、目の前に落としてあげる前に、それをつまんでいた箸をバシッとはたかれた。そして、さも自分で狩った獲物のようにすごい勢いて食べた。もう1切れあげてみた。また箸をはたかれた。なんか、ネコはすごいなと思った。


今日のSNSは、愛らしいネコの画像だらけになるんだろうな。たぶん。いや、確実に。実際、ネコはかわいいもんだと思うけど。なぜか脳裏に浮かぶのは、自分の失態や、たくましいネコの姿なのだった。

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