常に、ぼくの中は、渦巻いている
ピッ、ピッ、ピッ。
「今、行くよ」
思わず、返事をした。
満水になった除湿機に。
洗濯物を片付けている最中だった。
ちゃんと早起きできた日だった。
朝食も食べた。
(その後、昼食も食べた。)
虫垂炎の疑いをかけられてから、特に悪化はしていない。
食事をする度に、おなかを壊してはいるけど。
治ってもいない。
注文していたコーヒーの生豆が届くから、自宅にいた方がよかった。
から、できる範囲の家事を終わらせて、手持ちの生豆を選り分けていた。
確認しなくても、雨が降っているのがわかる。
降っている最中に、配達員が来た。
まだ昼になっていなかった。
コーヒー豆の焙煎をしたい。と思ったけど、生豆の選り分けをしている時点で、血の気が引く感じがしていた。
とりあえず、器具の準備だけはして、横になるか、昼食を摂るか、どうしようか。
昼食を摂ることにした。回復した感じはあった。
が、頭痛の予兆がした。EVEを飲んだ。連日、飲んでいる気がする。そろそろ、ストックが切れる。連日飲んでいいものじゃない。でも、しょうがない。
昼になって、知人のコーヒーを飲みに行った。帰ってから、豆の焙煎を始めた。くらくら、ふらふらする感じはない。
いつのまにか、雨が止んでいた。
使い終えた焙煎機が冷めるまで、買いものに行く。帰ってくる。焙煎機を片付ける。ぼくは、疲れない。
雨が止んだままだから、雨が止んだらやろうと思っていた、草むしり。
虫に刺されないような格好をして、黙々。
買いもの中、ぼくは、憎しみのようなものが溢れて止まらなかった。
大丈夫だっただろうか。顔に出ていなかっただろうか。
一昨日、SNSに流れてきた、学校でいじめられる子の漫画。フィクションだった。でも、関係ない。いじめている人間を、苦々しく思うのは。
学校は嫌いだ。ずっと嫌いだった。今も嫌いだ。戻りたくない。
同じクラスというだけで、「お友達」と表現する教師も嫌いだった。
狭い空間を共にしているだけで、親しくしないといけないのが嫌だった。
ぼくは、黙々と草むしりをした。怒りとか憎しみとか、少しでも和らいだだろうか。
幸い、虫刺されはなかった。羽根田治氏の『これで死ぬ』を読んだばかりで、だいぶ警戒していたのだ。
苦しんでしぬのは、嫌だ。苦しみたくないから、しぬ人もいるんだから。
ぼくは、まだ元気だった。翌日は、動けなくなるんだろうな、と思った。
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