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諦念、薬を増やす。

先日の診察で、対希死念慮の薬をもらった。


薬を増やしたくなかったけど、諦めた。


まだ、服用して2、3日なので、効き目はわからない。けど、この2、3日は、しにたがりにはならなかった。薬をもらったことで、安心したのかもしれない。とはいえ、油断はしない。希死念慮が強まる(強まった)ところへ、ひとりでは行かないように。


今朝も、顎が痛い。歯ぎしりは、相当。ちなみに、対歯ぎしりのために、マウスピース? は付けない。ではなく、付けられない。嘔吐反射が強いから。ただただ、歯がすり減るのを待つ。いつまであるんだろう、ぼくの歯は。


ふと、今朝見た夢の断片を思い出した。


見知らぬ人に、麦茶のペットボトルをもらった。飲もうと傾けたところで、小さな羽虫が、ペットボトルの中にへばりついているのに気付いた。渡した人は、笑っていた。メガネをかけていたことは覚えている。けれど、やはり知らない人だ。


嫌な夢。今更か。ぼくは、嫌な夢しか見ない。


それでも、それなりに眠れた。一度だけ、中途覚醒はした。けれど、それは中途覚醒ほど仰々しいものではなく、ただ、途中で起きた、という感じだった。寒くて、目が覚めた。ようやく、春秋用の寝巻きに変えたところだったのだけど。


ぼくが寝ているすぐそばには、引き戸があって、なぜか昨日の夜は、頭をぶつけてしまった。盛大な音を立てて。深夜に。襖くらい軽い引き戸とはいえ、驚きで、数分なにもできなかった。一度眠ったらなかなか起きないパートナーも、さすがに目を覚ました。申し訳ない。


まだ頭が混乱しているのか、それとも低血圧のせいなのか。台所までの短い距離でも、壁に体を擦り付けながら移動した。口中が粘ついている。口をゆすいだ水道水は、なぜかまずく感じた。混乱し続ける頭。


再び床に就いたとき、ぼくにしては珍しく、すぐ眠れた。変わらず、嫌な夢しか見れなかった。


そういえば、対希死念慮の薬だけじゃなく、以前もらっていた睡眠薬(正確には、気分を鎮めるための薬)を、また服用することになった。いつまでも経っても、不眠が治らないから。ちなみに、服用を止めたのは、服用してもよく眠れなかったから。だけど、ないよりはましだと思った。


薬を減らしたくて、何ヶ月も抗っていた。でも、眠りたいし、近ごろひどくなったしにたがりを、どうにかしたかった。


ぼくがしぬまで、服用薬がゼロになることはあるんだろうか。無理なのかな。


「お前は一生、薬を飲んで生きろ」


しねばいいと思っている元上司が、半笑いで言われたことを思い出した。

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