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わからない方が楽なんだろうか、と

憂鬱な感じが、ずっと抜けない。


頭痛は、本格的な痛みに発展しないまま、ぼくの頭を、緩慢に締め付けている。


鎮痛剤は、偏頭痛には効くけど、緊張型頭痛には効かない。


とは、わかっていても、服用はする。


そして、効き目のないことを、嫌でも思い知らされる。


昨日のぼくも、一昨日のぼくも、一昨々日はあまり思い出せないけど、たいしたことはしていない。何もしていない。


と思う。何をしていたんだっけ。思い出せないから、何もしていない。


昨日は、雨も降らないのに、湿度がやたら高かった。のは、覚えている。


(むしろ、雨が降っていた方が、湿度が低かったんじゃないか。)


昨日のぼくは、やたら寒がっていた。


あまり食べていないせいかもしれない。


食べるにしても、冷蔵庫はほとんど空だ。


自分のために、買い物に出かける気力があれば、憂鬱からは脱している。


(そういえば、昨日はボランティアに参加する日だった。それも休んだ。知っている人とも知らない人とも、顔を合わせるなんて、出来る気がしなかった。)


ぼくが眠気に付きまとわれているのは、たぶん、気力も体力も底をついているからだ。


頭も、いつひどく痛むのかわからない。


憂鬱なときに、何もしないのは、はたして正解だっただろうか。


わからないけど、布団にくるまっても、体は凍えて震えて、どうにもならなかった。


かけ布団を、もう一度追加してみた。それでも寒かった。


1、2時間は、眠れたんじゃなかったか。目が覚めたら覚めたで、体がだるくて、なかなか起き上がれなかった。


冷えて切っていた体は、少しましになったくらいで、頭はきれいさっぱり軽くなった、とは言いがたかった。


どうして、こんなに生きづらいのか、と思う。


生きづらさの増しているこの数日について、また主治医に話したところで、


「季節の変わり目のせい」と言うだけだろう。あと、増薬するかどうか。


実際に、毎日のように乱高下している天候のせい、だと思うけど。


それにしても、生活に支障を来すかどうかは、人による。


ぼくは、来してしまう方。


生活がままならなくても、息をしていいのか、ぼくにはわからない。


いいと言う人はいるし、悪いと言う人もいる。


それくらい。


ぼくは、いいとも悪いとも言えない。


生活がままならない他人については。


生活がままならないぼくについては?


息がしやすくなるまで、あとどれくらいなのか。


わからない方が楽なんだろうか、と最近は思っている。

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