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現実でも、ゲームの中でも、

ぼくが、珈琲屋として、はじめて珈琲を淹れるまで。


あと2日。


お客さんに提供するおしぼりや、スティックシュガーなど、こまごましたものをそろえて、ようやく買い出しを終えた。


あとは、釣り銭を銀行で用意するくらいか。平日にしかできないのが、少し厄介。まあ、時間を食うことじゃないから、いいのだけど。


心の準備は、どうせいつまでも出来ないから、放っておく。


昨日は、買い出しだけじゃなく、受診もして、それからボランティアにも参加して、少し疲れた。


それでも、まったく動けない、というほどじゃない。少し、体力がついてきたのかもしれない。


どうだろう。神経の方は、すり減りすぎて、なにも感じなくなっている。その代わり、それなりに眠れるようになったのは、いいけれど。


夕方には、珈琲屋の準備も家事も、済ませるべきことを終えた。


noteを立ち上げて、日記を書いてしまおうと思ったけれど、あいにく通信障害だった。


そのとき、いつもは思い付かないことを、思い付いた。


ゲームをしようかな、と思った。


少し前にクリアした、『Coffee Talk』を。

ノベルゲームだから、「クリアした」というより「読み終えた」の方が近いかな。


それはさておき。


ぼくは、ゲームに関しては、長時間プレイしない方だし、1ヶ月以上触れないこともある。


だから、『Coffee Talk』も、1月に始めて、7月の下旬の今、ようやく終わったくらい。


でも、これで終わりじゃない。遠くの方で待ち構えているトゥルーエンドの入り口に、立っただけ。昨今のゲームでよくある、周回プレイがぼくには必要。


昨日、ソフトを立ち上げて、「最初から」を選ぶと、たしかにシナリオは最初から始まったけれど、本来の「最初から」ではないみたい。シナリオが、若干違う。


それを確認して、ゲームの中での1日を終えて、ぼくはゲームを切った。


ゲームの中でも、ぼくは珈琲屋。(ゲームの場合は、珈琲を淹れるより、客との会話がメインだけど。)


外は、まだ明るかった。


午前に干した洗濯物は、とっくに乾いている。


ああ、だから、取り込まないと。


ぬるい服に触れると、こんな布にも、熱を吸い込む余地があることを、不思議に思う。


全部片付けたら、珈琲を2杯分淹れる練習をしよう、と思った。

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