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ひさしぶりに、めずらしく、の話

昨日のボランティアは、ぼくだけだった。


自由参加のゆるいボランティアではあるけど、3回か4回は行けていなかったので(週末は、体調を崩しやすい。)ばつが悪かった。


が、どうやら、他の人も、あまり参加していないらしかった。


ボランティア後の感想ノートを見るに、ぼくが参加できなかった日は、せいぜい1人か、誰もいないときもあった。


そういうものなのか。


ぼくも、体調が万全じゃないとはいえ(1日前に、虫垂炎の疑いをかけられた身。)たった1時間の作業はこなせた。


いつもより、汗も噴き出なかった。


その「いつも」は、緊張するせいなのか、自律神経がより狂い、涼しいのにひどく汗をかいたり、足に力が入らなくなったりする。


ぼくは、図書館(のボランティア)前までのバスの運賃が、なぜか値上がりしていたことを思い出していた。


乗っている最中に、気付いたのだけど。たぶん、整理券の番号がずれていたのだけど。


そんなことを言えるはずもなく、ぼくはバスを下りた。


帰りのバスは、いつもの値段に戻っていた。


家に帰って、ぼんやりとした。


食欲はないけど、おなかは空いていた。


(今のところは)虫垂炎ではなさそうだけど、胃とか、その辺りは平常運転なのに、虫垂の辺りは、未だに妙な感じがしていた。


何を作ろう。というか、今の冷蔵庫の中身で、何が作れるのか。焼きそばだ。それなら、食べられそうな気がする。


実際、完食できたので、それなりに元気になった。


ので、予定通り、知人が出店しているイベントに顔を出そうと思った。


いつも乗っている路線の、逆方向のバスに乗り、下りたことのないバス停で下りた。よく知らない土地。


Googleマップに従うと、古民家といえば、みたいな古民家に着いた。知人もいた。


アジアンテイストの装いをしている女の人達が数人、ぼくにはわからない、たまにわかる話をしていた。


ぼくは、知人が淹れてくれたインヨン茶と、クッキーをいただいていた。


ときどき、だれかのお子さんが積み木をタワーにする度に、こちらを見ている人を目で探していた。手持ちぶさたなぼくは、出来上がる度、拍手をした。


ぼくは、お兄さんと呼ばれた。


帰りのバスの時刻が近付いて、その日何回目かのバスに乗った。


今日は、ひさしぶりに元気だった。


そう思った。

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