戯言だけど。（不眠症の場合）

眠れたり眠れなかったりするので、はたして今のぼくは眠たいのか、よくわからなくなってきた。のは、いい状態とはいえないんだろう。たぶん。でも、今朝は早起きできたので、上出来。にしたい。ちゃんと机の上で、PCをぱちぱち叩いているんですよ。ええ。最近は、起き上がれないので、PCを布団の中へ引きずり込んでいたけど。それはさておき。


夢を見たり、見なかったりする。それは、なにもめずらしいことじゃない。けれど、どちらにせよ疲れるのは、いつもと違う。今までなら、夢を見れば、なぜか体力を消耗しているし、夢を見なければ、それなりに元気でいられた。


だったのに、睡眠による疲労が発生しているとは、何事か。そもそも、疲労を癒してくれるんじゃないのか、睡眠よ。逆に生産してどうするんだ。それとも、これはぼくが悪いのか。なにがどう悪いのか、さっぱりわからないけど。


心当たりがないわけじゃない。最近のぼくは、寝付きが悪い。なんだか、不眠のパターンが変わってしまった。以前は、むしろ寝付きはよくて、中途覚醒がひどかった。のが、すっかり逆になってしまった。ので、夜眠れない分、昼寝の域を越えた昼寝をしてしまうのだけど。（これは、よくあること。）


「すぐに寝たい」とGoogle先生に訊いてみる。「1分で眠れる」とかもろもろ教えてもらったけど、いずれも効果なし。結局、目を閉じているしかない。


眠れないときは、無理に寝ない方がいいらしい。なので、椅子に座って、ぼんやりしているときもある。なにも考えず。は、できない。寝不足の頭を巡るのは、考えたくないこと。思い出したくないこと。なので、いざ眠っても、それは悪夢として現れる。


ええ、わかっていますとも。夢でも現実でも、ついでに自宅じゃなくても、ぼくは逃げられないんだ。被害者で加害者。「罪の意識を背負う」とか、妙な言い回しをするなよ。


なにも考えずにはいられない、けれどなにも考えたくないぼくは、結局布団に戻る。それで、運が良ければ眠れる。最良の真逆の睡眠。目を覚ます度、ぼくはぼくであることに、律儀に絶望する。直後に、すぐに諦める。ぼくはぼく以外になれないから。


あんまり関係ないけど、外を歩いていると、犬に吠えられる。正確には、毎回じゃなく、トイプードル限定。なぜなのか。悲しくなる。わざわざ吠えなくても、と思う。ぼくは、重たい頭を抱えているから。身軽じゃないから。君のところまで行けないよ。だから、安心してよ。ぼくは、ぼくを笑っている。