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絵本プロジェクトに込めた想い①

絵本作成の背景

今回、V-ACTで作成した絵本の広報資料の一つとしてドキュメンタリー動画を作成した。絵本と言ってもただの絵本ではない。絵本のことを伝えたくてワクワクドキドキだけど、まずはその絵本を作成するに至った背景をお伝えしたい。

絵本作成の根源をたどるとPaaralang Pantao(パアラランパンタオ:〔日本語訳〕思いやりの学校)というフィリピンの首都マニラに位置するフリースクールにたどり着く。Paaralang Pantaoは同国の首都に位置しながらも、郊外という立地から、学校の敷地隣にはのどかな自然広がる。そんな地で子供たちのキャッキャッという弾けた声が広る。
そんな同校を訪れた際に先生が近隣を案内してくれるということで先生の先導の元、子供たちとの交流後、同校周辺を見て回ることに。そこで目にしたもの鼻で嗅いだもの、すべてが印象的だ。
まず、学校の隣にあった綺麗な緑が広がる山だと思っていたものは実はゴミの蓄積によりできたものだった。その証拠に山の断面を見るとゴミの断層が出来ていた。山の周辺には野良犬が集まり、フンをするため、ゴミ山の臭いとフンの臭いとで悪臭が立ち込めていた。先生たちの話によると、そんなゴミも同校に通う子供たちの家族にとっては貴重な資源だという。
なぜなら、彼らの親の多くはゴミから資源になるものを集めては売る、スカベンジャーと呼ばれる仕事をしているからだ。とは言っても、想像に易いように収入は決して十分とは言えない。そのため、子供たちも親の手伝いをし、気づけば彼らも大人になってスカベンジャーになり、彼らの子もまたスカベンジャーに。こうして、「スカベンジャーの世襲制」が出来上がっているようだ。
この世襲制を絶ち、子供たちが自分で選択できる将来を、彼らの将来に光を、という思いから同校は設立された。とは言っても収入の決して多くない家庭から授業料は受けられないと、無償で子供たちを受け入れることで経営費の多くは寄付金に頼り、その運営が安定することはなかなか難しい。
そこで、V-ACTが考えたのがこの絵本プロジェクトだった!


絵本に込める思い
絵本に込める思いはやはり、「Paaralang Pantaoに通う子供たちのキラキラの笑顔をいつまでも」。その思いに尽きると思う。
でも、V-ACTは国際協力団体と聞いて思いつくような活動、例えば、日本で募金して、そのお金を現地に届ける。と一味違う形「絵本プロジェクト」でPaaralang Pantaoへの国際協働を行う。キータームは大きく2つあると思っている。

1つは、「平等な関係」。お金を一方的にあげてしまっては、意図せずとも上下関係が生まれてしまう可能性がある。例えば、親からお小遣いをもらう子供、会社からお金を受け取る会社員のように(例が適切かどうかは分からんけど笑)。でも、設立当初から築いてきたPaaralang Pantaoとの関係を大事にしたいV-ACTは、そんな上下関係が生じることを望まなかった。
そこで、V-ACTが出した答えは「協働ーともに(協:力をあわせて)働く」だった。そのため、絵本のストーリーと販売はV-ACTが担当する一方で、絵本の絵は同校の子供たちが、またその監修及びV-ACTとの連携は先生たちが担当することでこのプロジェクトは完成する。


2つ目のキータームは「持続性」。一般的な募金活動では、大きな額のお金を集めることができたとしても、一度きりの活動に終わってしまい、そこに持続性は伴わないことが多い。これでは慢性的なPaaralang Pantaoの経営難を支えることはできない。
しかし、V-ACTは絵本プロジェクトを通して、この持続性の問題にも取り組む。絵本プロジェクトは、この第1回の絵本が完売したら、第2回、第3回、、、第n回と繋がる。もっというなれば、現段階では絵本を作成し販売し、学校の経営に繋がる絵本からの利益を出すまでにはV-ACTの力が必要だ。しかし、ゆくゆくは、絵本の構想から絵の作成、販売までの一貫のタスクを行う、つまりV-ACTの力なしに同校が自立して運営費の一部を賄う道を示すこともできたらと思う。


書き始めたらこんなに長くなってしまった個人的初のnote投稿(笑)。ここまで読んで頂いた方、ほんとにありがとうございます!絵本プロジェクトに関するドキュメンタリー動画はもっと完結に面白演出でまとめてくれています。しかし、注意点としては、ドキュメンタリー動画を見終わったころには絵本を買いたい衝動に駆られてしまうこと(笑)。心して見てみて下さいね!では、動画内でお会いしましょう!ばばばーい!

たいせい


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YouTube: V-ACT Anyone Can Take action







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