一日一句【菜根譚】#13「去除心中冰,和氣如春風」心の中の冷暖を除く
明代の文人洪應明の著書「菜根譚」の一節です。
この一節は、自然界の寒暑は避けることができますが、
人世間の冷暖は避けるのが難しいことを表しています。
また、人世間の冷暖は寛容や忍耐によってある程度は消すことができますが、心の中の冷暖の根源はなかなか消すことができないということを表しています。もし心の中の冷暖の根源を消すことができれば、人に対して寛容で優しい態度で接することができるようになるでしょう。
この一節は、良好な人間関係を築くためには、まず自分自身から心の中の冷暖を取り除くことが重要であることを教えてくれます。
心の中に冷暖があると、他人に対して猜疑心や憎しみ、嫉妬などのマイナスの感情を抱きやすくなり、人間関係が緊張してしまいます。
心の中の冷暖を取り除くためには、以下のようなことを心がけることが大切です。
寛容になること
忍耐を持つこと
相手の立場に立って考えること
感謝の気持ちを持つこと
もちろん、心の中の冷暖を取り除くことは、一朝一夕でできることではありません。しかし、継続して努力することで、心温かく優しい人になれるでしょう。そうなれば、自分自身も周囲の人も幸せになれるはずです。
具体的な例としては、以下のようなことがあります。
誰かが失敗したときに、責めずに許すこと
誰かが自分に対して嫌なことをしたときに、腹を立てずに受け流すこと
相手の立場になって、なぜそのような行動をとったのかを考えること
自分自身が恵まれていることに感謝すること
これらのことを意識して行動することで、心の中の冷暖を取り除くことができます。
一日一句【菜根譚】#14 『節義自暗室,經綸出臨深履』節義と経綸(けいりん)
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