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一日一句【菜根譚】#11『逆作億信 非賢所為』虚心坦懐

逆作億信 非賢所為

孔子のこの言葉は、次の2つの意味を含んでいます。

1つ目の意味は、他人を簡単に疑ってはいけないということです。人は本来善良であるため、善意を持って他人に接するべきです。もし最初から他人を疑ってしまうと、信頼関係を築くことが難しくなります。

2つ目の意味は、警戒心を忘れてはいけないということです。善意を持って他人に接する一方で、欺かれないために警戒心も忘れてはいけません。もし他人の欺瞞を最初に察知することができれば、被害を防ぐことができます。

この言葉は、私たちの生活に一定の示唆を与えてくれます。日常生活においては、他人に虚心坦懐な態度で接しつつも、欺かれないために警戒心も忘れないようにすることが大切です。

具体的には、以下の3点を心がけることができます。

1つ目は、他人の言動をよく観察することです。他人の言動に異常があれば、警戒心を高める必要があります。

2つ目は、他人と積極的に交流し、その実情を知ることです。他人のことを十分に理解していれば、誠実かどうかを判断しやすくなります。

3つ目は、自分の判断力を養うことです。他人の言動からその真意を分析する力を身につける必要があります。

これらの努力を積み重ねることで、欺瞞を見抜く力を高め、被害を防ぐことができるでしょう。

虚心坦懐とは?

「虚心」は、心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。
「坦懐」は、わだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。

虚心坦懐の人は、他人の意見や考えを素直に受け入れることができ、新しいことを学ぶ意欲も旺盛です。また、他人に対しても寛容で、良好な人間関係を築くことができます。

虚心坦懐を身につけるためには、以下のことに気をつけることが大切です。

  • 自分の考えや意見を押し付けないこと。

  • 他人の意見や考えを尊重すること。

  • 相手の立場に立って物事を考えること。

虚心坦懐は、人生を豊かにしてくれる重要な心構えです。ぜひ、意識して身につけてみてください。

一日一句【菜根譚】#12『心事天青日白、才華玉蘊珠藏』上に立つ人が控えめな理


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