職業指導の講義を聴いて7

それにしても、キャリアに関する講義を聴いたのだが、今回のは有機材料に関することだった。

(以下)

今回の講義は有機半導体材料に関する講義だった。

シリコンやガリウム砒素などの半導体は、真性半導体、P型半導体、N型半導体の三つに分けられる。いずれも、価電子帯が伝導帯に電子に移動し、その電子が動くことで、電気が生じるというものである。それに対して、有機半導体では、価電子帯や伝導体以外にLUMOやHOMOという電子軌道が介在し、電気伝導に繋がる。

有機半導体の特徴として、軽く、薄く、曲げやすく、安いことが挙げられる。また、カドミウムや水銀など有毒な元素を含まない場合が多く、しかも、レアメタルなど希少元素も不要であるので、環境にも優しい。

有機半導体の用途は、色素増感太陽電池、有機薄膜太陽電池や薄膜トランジスタであるといわれている。この用途で使えるようにするためには、高い電荷移動度、長寿命などの性能が求められる。そのために、違う分子の材料、電極材料や作製プロセスなどを変化させることを行なっている。

公演者自身が行なっていた研究は以下の7つである。Ir(ppy)3をいかに安く作るか?フラーレンなどをいかに溶かすか?いかに電子をスムーズに動かすか?もっと安い作製プロセスを考案するか?分子の配向とデバイスの関係を調べる。電荷移動に関する知見を得る。素子構造の改善を行なう。

このようなことを行なうためには、協力者が必要であり、社会人基礎力に繋がるといわれている。

この講義を聞いて、有機半導体材料に少し興味を持った。特に、電子デバイスへの応用に関するところである。ただ、一つ気になるのは、有機半導体材料を用いる際の経時変化である。重要な部分の素子が水分や酸素によって変化しないのか、また、室温でも温度による影響がないのかなど、基本的なことが気になった。そのあたりの研究はどのようになっているのか、是非とも聞きたい。

また、社会人基礎力の話だが、できれば、苦労話を聞かせてもらえるとありがたいと思う。現実の会社では、部署ごとに分断されすぎていて、協力関係を得られないというのが現状である。例えば、ある特定の仕事をしたら、それ以上の仕事がしたくないので、関係部署が仕事を行なっているにも関わらず、仕事を切り上げてしまうということもある。そのような状態は研究所でもあると大いに思われるが、どのように、相手からどのように話を聞き出し、協力することにこぎつけるのか是非ともその手腕をみたい。

(以上)

実際、この頃に、ブラック企業というものを知ったりもしたので、どうも疑問なところがあった。それにしても、有機半導体については研究としては面白そうだなというのが今、考えているところ。それにしても、経時変化はどうなっているのかは、今になっても疑問の余地があるな。結構、生体材料や有機材料を扱うと、いつもその点に疑問な点が残る・・・。

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