それにしても、ここのところ、過激な感じになってしまったが、今度は免震構造というある意味、工学的に重要な話だったので、少し興味深かった。

(以下)

今回の講義は、ゴム技術を、免震構造を始めとする振動制御装置へ応用した開発話である。まず、ゴムは材料の中では、有機物に分類される。様々なものを配合することで強固なものへとすることができる。このようなゴムは免震構造に用いられる。その時に、バネの力を含む、運動方程式の抵抗力の定数である減衰定数を大きくし、バネ定数の大きさを小さくするということを行なう。このようにして、免震構造を作るのだが、この時に、ゴムの形状依存性が問題になってくる。そのため、円柱のゴムを仮定した場合、円の直径やゴムの高さをどうするのか色々と試行錯誤が必要になる。また、積層ゴムでは、破断と座屈はトレードオフの関係にあるので、どちらを強くすべきかが悩むところとなる。免震構造は避難所や美術館などで用いられている。日本よりも中国の方が免震構造を取り入れているところが多いという。このような免震構造のために使う良いゴム材料を開発するということが今回の講演者の仕事である。また、最近では、リサイクル性も重要になっている。

また、従来では横揺れの免震構造しか考慮していなかったが、現在は、縦揺れ、横揺れを三次元的に対処する免震構造の開発も行なっているという。今後の市場展開としては、米国の西海岸に免震構造を売り込めないか考えているようで、そのためのチャンスを得るために人間関係が重要になり、米国におけるネットワークを構築する必要性があるという。また、中国でも、ゴムの生産を行なっているようだが、品質コスト面では、日本性の方が中国製よりも信頼されていると言われている。また、現地生産できないか考えているという。

以下、感想を述べる。この話を聞いて非常に面白いと思った。免震構造は野田校舎で見たことがあるが、あれの正体が積層ゴムだということは初めて知った。しかも、そのゴムに関して材料の研究の余地があるというのは材料工学を目指す上で非常に有益なことだった。また、他国で物を売るときは、相手国の人脈を用いることが重要かわかった。

ただ、アメリカの西海岸なら、テロの心配はないが、地震の多発地域で、世情が安定していない国で物を売るときはどうするべきか、そこに気になった。アメリカ西海岸なら、転勤で移動してもいいが、そうでない物騒な国では、あまり行きたくない。そう言う意味では、海外赴任や常駐はなるべく避けたいと考えている。そう言う意味では、企業よりも、医師など専門職として日本で主に活動できる仕事のほうがいいのかもしれない。

また、果たして、いつまで、世界相手にものが売れるのだろうか。今は売れても、世情が変化すれば、政治的なことや戦争でモノが売れなくなる可能性がある。そのような状況がすぐ目の前にあると考えると、果たして、少子化だから日本ではものが売れないので、海外でモノを売るというのは果たして日本にとって良い結果をもたらすのか、そこが気になるところだと考えた。

(以上)

正直、コロナ禍で、国内外の出入りに関することは疑問を持つようになった。というのも、結局、疫病を持ち込んだり、逆に、外に運んだりするというリスクを考えると、あちらこちらに、行くこと自体に疑問を感じてしまう。それに、結局、世情が不安定になった場合に、どうやって救出すべきか?とか、いろいろと考えなければならない。そうとなれば、やはり、愚かな知識人や商売人が、むやみに海外に出ることを奨励しようが、国内に留まるべきだと思う。もし、国内でどうにもうまくいかないなら、その分野はオワコンなので、別の分野に行くと言った感じにね。

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