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いまも幸せなのに、なぜ私は国を移りたいのか

家でひとり、推しの動画を見ているいま。

ひとりで暮らすには申し分ない広さの家に住み、大きなテレビで推しを見れるだけでもこんなに幸せなのに、なぜ私はまたここを離れるのか。

ビザとかいう問題は置いておいて、ただ純粋にそんな気持ちが浮かぶ。これは、私のなかに繰り返し浮かんでくる問いの1つ。


出国が近づくいま


月末には韓国を出る。先日で語学学校を終え、いまはしばしの猶予期間。ビザの延長申請をして、私のもとに残った期間。

私が海外に住みたい理由は決まっている。日本よりも、もっと暮らしやすい場所に出会うため。

それは、自分のなかでは結論の出ていること。

でもなぜ私は、いまここにある幸せを手放すのだろう。ふと我に帰った時、こんな問いが絶えず浮かんでくる。


出国とはつまり、いま住んでいる家をまっさらにし、ここにある人間関係を手放して帰ることである。

日本で住んでいたひとり暮らしの家は、韓国にくるときに引き払っている。だから日本に帰っても、元の生活拠点に戻れるわけではない。


しばしの間実家に住み、ひとり暮らしではない不便さを味わいながら、次の国へ旅立つ準備をする。

韓国出国前のいまは、次の旅立ちを準備する前の、さらなる準備期間でもある。


いまも幸せなのに、なぜ私は国を移りたいのか


私はなぜ、この場所に残れないのか。ここの幸せを、なぜ手放すのか。

ここにある幸せに満足しない自分のことを、欲張りなのではと思うことがある。目の前に幸せはあるのに、さっと捨てて出ていくように思えて。


だけど一方で、信念を持ち続けられる自分を誇りに思うこともある。

私の居場所はここではないのだから、つかの間の場所で感じる居心地の良さに流されてはいけない。

そう言い聞かせて、ここを離れることができる自分を誇りに思う。


私も人間だから、目の前の幸せに甘えたくなる時がある。

でもこれはあくまでつかの間のもの。ここにいてはだめ。そう発してくれる自分を心に住まわせることで、なんとか気持ちを移せているのだろう。


今日友人と話していた時、韓国出国前の私を気遣う言葉をかけてもらって不覚にも涙が出そうになった。

日本に戻るだけなのに、なぜこんなにも不安定なのか。自分ではそう思っていた。実は最近、ちょっと気持ちが不安定だった。

でも、「環境が大きく変わる」と捉えたら、不安定になるのは当たり前なのだ。

これは、頭ではわかっていた。でも、心が受け取ってくれていなかった。

今日誰かにこう言ってもらったおかげで、やっと心も受け取ってくれた。いまの私は、ちょっと大変。でも、それでいい。

残りの日を味わいながら、だけど味わえない日もあってもいいし、私が心地よくいることを一番に、韓国留学を閉じたいと思う。



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7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️