相棒とのお別れ
今回の韓国滞在では最初で最後であるチェジュ旅行が終わり、ついに日本への帰国準備が佳境になってきた。
PCRを受けに行ったり、荷物を送ったり、その他もろもろを始める。そんな時に、いままで8年くらいの相棒だったキャリーケースが壊れた。
それも、あとほんの少しで帰国という時に。ドイツやロシア、NYに台湾、そして今回の韓国までいろんな場所を共に旅した相棒。
三度の引っ越しも、共にしてくれた相棒。
なんとなく、直感があったこと
今朝チェジュから戻る準備をしていて、「この相棒はドイツまで一緒にきてくれるのだろうか」とふと考えていた。
もうかなり長く使っている。相棒と言いながら元は父のキャリーケースなので、私が知るこの8年よりも前はいつからうちの家族と共にいてくれたのかを知らない。
だからなおさらに、ドイツまで一緒に行けるのだろうかとふと思った。そう遠くないうちに、壊れてしまうのではないかとの思いがよぎった。
壊れてしまったらどうしよう。相棒にはすごく申し訳ないけど、ドイツに着いてから壊れたりなんかしたら厄介だな。
でもだからと言って、壊れる前に買うのも億劫だ。性格上そんな行動ができない。だから結局は、壊れて必要にかられて買うのだろう。
そんなことを考えていたのが朝だった。
相棒とのお別れ
そんな相棒とのお別れは、不意にやってきてしまった。
いつ相棒がダメになってしまったかといえば、おそらくはレンタカーのシャトルバスに乗せた時。
私が雑に押し込んでしまったから、タイヤが裂けてしまったようだ。
いつものように転がそうとすると、裂けたタイヤがひっかかってしまって進まない。だけど持ち方を工夫すれば、まだかろうじて動いてくれている相棒。
数日後にせまった帰国を前に急いで書い直すことも一瞬考えたけど、この相棒は絶対に日本には連れて帰りたい。
だから、変な持ち方だとしても一緒に帰ることした。
この帰国が、相棒との最後の旅になるのだろう。一緒にいてくれるところを、たくさん写真におさめておこう。
それで、日本に連れて帰ったら、送り出してしまう前にちゃんと家族にも見せよう。別れを惜しもう。そうしてから、送り出そう。
日本にいるうちに、新しい相棒を探さないといけない。でも、いまの相棒以外に気に入るキャリーケースは今のところ描けない。
いまの相棒は、特におしゃれでもなければ格段に機能がいいわけでもない。
だけど、私との間にある8年の思い出や、その証のように残る数々のステッカーは、新しいキャリーケースにはないから。
名残りを惜しみながら、帰国を共にしようと思う。
7年半勤めた会社を30歳で辞め、好きな場所に住んで好きな仕事をする人生を作り直すと決めました。サポートいただいたお金は、退職後にお仕事にしているコーチングのスキル向上や、noteを書き続けるための生活に使用します🙇🏻これからも記事を通してみなさんと繋がれたら嬉しいです☺️