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『会社に行く』ことは必須なのか

わたしは882円でリスクを自ら購入していたらしい。

先程、安倍総理から緊急事態宣言解除が発表された。

日本のコロナとの闘いは新たなフェーズに移った。
感染防止に留意しながら、段階的に日常を取り戻していく、新しい生活様式がはじまる。

【緊急事態宣言発令されてからの日々】

発令から2日後、事務所からPCを持ち帰り、ダイニングで作業をする毎日が始まった。

最初の数日は、どのタイミングで起きて仕事を始めたらいいかわからなかった。

わたしの稼働時間は9:30〜18:30

(時差通勤を推奨されていたので2〜3月は8:30〜17:30)

普段、会社まで50分地下鉄に揺られる。
一応身だしなみ程度には化粧をし、髪を整えるためになんやかんや6:30には起きてコーヒーをすすっていた。
でも、その時間まるまる要らなくなる。
ギリギリまで寝られちゃうじゃん‼︎やだ、最高‼︎
そう思ってゆっくり寝ていた。

しかし、何日かすると、身体がすごくだるくなってしまったのだ。
生活リズムが崩れて自律神経にきたのだと思う。

そこで、休校中のこどもを連れて早朝にウォーキングをしてから仕事をすることを思いついた。
それもひとに会わないかなり早い時間。
普段より早い5:30起き。

これが、とても良かった。

当初の目標は1万歩
それが徐々に増えていき、土日には3万歩近く歩くようになった。
こどもと季節の花を見つけることができた。会話も増えた。

わたしの平日のタイムスケジュールは下記のとおり。

5:30 起床
6:00〜8:00 ウォーキング
8:00〜8:30 入浴
8:30〜9:15 洗濯、コーヒー、筋トレ
9:30〜18:30 仕事(途中こどもと昼食)
18:30〜19:00 夕飯
19:30〜20:30 入浴 歯磨き
20:30〜22:30 テレビなど
23:00 就寝

こんな健康的な生活を送る日がくるとは思わなかった。

さらに言えば、残業‼︎残業‼︎残業‼︎で、
なかなかこどもと夕飯を食べることができなかったのが、
このタイミングで毎日、毎食一緒に食べられるようになった。
ご飯も毎食丁寧に作ってあげられるようになった。

これは、してやりたくても、ずっと叶えられなかったこと。

とても不謹慎だけど、
この事態にこっそり感謝をしてしまったのは事実。

そういう働くお母さん、お父さんは多かったんじゃなかろうか。

【生きていく本質と豊かさ】

実はわたし、この緊急事態宣言発令に付随する自粛生活により、
豊かさ』を感じたのだ。

テレワークになったことで収入面では数万減り、正直苦しい。

しかし、その数万を惜しみ、感染した場合のリスクを考えたら、テレワークに迷いはなかった。

都内で働く人のほとんどが満員電車を使う。
ただでさえ満員電車はストレスを運ぶ箱である。
みんな寝不足や仕事のイライラでひどい顔で電車に揺られている。
あまりイライラしないわたしも、満員電車には毎日イライラしていた。
唯一のストレスだったかもしれない。
そこにコロナだ。
感染リスクを背負いながら仕事に行く。
医療従事者の方々と比べたら比にならないけれど恐怖があった。
マスクをしていないひとはまるで犯罪者
咳をしたら冷たい視線で処刑される。
マスクが手に入らない3月、世の中は優しくなかった。
いたたまれず、処刑されてる知らないおじさんに個包装マスクを渡したこともあった。
その行為もなぜか白い目で見られた。
ストレスだ。

まず、その箱に入らずに済む。    

あ、唯一のストレスなくなった。

地下鉄運賃の往復882円でストレスとコロナ感染リスクを購入していたんだな、わたし。

SNSで周りを見ていても、
この状況で自分に何ができるのか考えてるひとが多かった。

時間だけは平等。  

家族といる時間が増える。
本を読む時間ができる。
ゆっくり休む時間ができる。(これ重要)
料理をする時間ができる。
自分を磨く時間ができる。  

なにが大切で、なにが不要かの取捨選択もできた。

とても有意義で豊かな時間。

【そして気付いてしまった】

日本の企業って、
わりとテレワークでやれてしまうってことに気付いてしまった。
もちろん会社に行かなきゃ立ちゆかないところはあるけれど、
テレワークで滞りなく業務が可能な会社がたくさんあった。

働き方改革で、ここ数年ホワイト企業中心にテレワーク導入が推奨されていた。
わたしが昔いた出版社もテレワークをかなり早くから導入していて、
ワークライフバランスを取るのにかなり有効だよねと話していた。

でもこんな事態は初めてで、一気に導入となるとどこの企業も大なり小なり戸惑いはあったと思う。
でも、やってみたら案外できちゃった。

別に毎日会社に行く必要ないよなぁ』と思ってるひともいると思うの。

・会議もZOOMでできてしまう
・営業もZOOMとメールと電話でできてしまう
・セールスフォースでだいたいのことが管理、共有ができてしまう
・接待という悪しき慣習もなくなる
・対面での忖度や人間関係のストレスがなくなる
・●●ハラスメントのリスクがなくなる
・企業は交通費を支払う必要がない
・いっそ完全在宅勤務にしてしまえばオフィスの家賃や諸経費がかからない  

これが新しい生活様式として浸透したら、
わざわざ都心に近いところに住む必要もなくなる。

極端な話、WiFiさえあれば、
バリ島のビーチで仕事したっていいんだ。
パリでもブリュッセルでもアマルフィでも、
スペインのイビザ島でも、
アラスカでオーロラを待ちながらだって仕事ができる。

田舎に住む親御さんと暮らしながらキャリアを捨てずに働くこともできる。

小さな子供がいても安心して働くことができる。
そうなると保育園に余裕が出る。
保育士さんひとりあたりが保育する児童数が減って、負担も減る。
安全性が高まる。保育園での感染リスクも下がる。

テレワークできるひとが在宅勤務を慣行することで、出社が必要な人の感染リスクを下げることができる。

それにより外食産業や娯楽施設を通常通り営業しても全体的な感染リスク自体は下げることができる。

結局感染ルートがわからない感染者は、満員電車や公共交通機関で感染したケースが多かったと思う。

もちろんこのままでは経済は後退してしまう。
電車に乗る人が減れば鉄道業界は傾く。
それは良くない。鉄子的にもそれは阻止したい。
人間関係が希薄になると思うかもしれない。
それもわからなくもない。

うまくバランスを取りながら日常を取り戻す鍵はこれからの日本人の働き方が握っていると思う。

わたしの意見は極論だけど、
本当に今、日本は働き方について変革の時を迎えていると思う。

今までの自由を手放し、新しい自由を手に入れる時代になる。

会社に行く』ことにこだわる必要、アナタの会社にはありますか?

withコロナ。
おそらく第2波はきてしまうと思う。
その中でどう生活していくか。

黄色と黒が勇気のシルシ 24時間戦えますか?
ビジネスマーン ビジネスマーン♪

もう、24時間戦う時代じゃなくなった。

その証拠に、
今年の4月の自殺者数は前年比20%減だった。

戦死する必要などないのだ。

生きるために働くのだから。






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