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覚えておきたい

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#日記

母に駆け寄ってくれたのは小籔さんだった時のこと

母に駆け寄ってくれたのは小籔さんだった時のこと

2019年のお話だけど、ちょうどこの間、吉本新喜劇の人と話していて「小籔兄さんのアレって岸田さんのお母さんやったんですか!?」って驚かれ、思い出したので。

あの日は、仕事で東京に行っている母から電話がきたのだった。

「聞いて。さっきな、助けてもらった」

母は、車いすに乗ってるので、
人にはよく助けられる方だ。

「だれに助けられたと思う?」

知らんがな。

母は興奮気味に、説明してくれた。

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魂をこめた料理と、命をけずる料理はちがう

魂をこめた料理と、命をけずる料理はちがう

ラーメン屋の行列に並んでいた。

京都の自宅へ遊びにきた母が
「ラーメン食べとうて、しゃあない」
と、眼をかっ広げて言うのである。

母はたまに、そういう猛烈な天啓が下る。

車いすなので、こぢんまりした店にはひとりでフラッと入れないからだ。

ならば、どうしても食べさせたいラーメンがある!京都の名店!

麺屋猪一!

いつ来ても行列で、ミシュランにも載り、外国のお客でごった返してる。

おっ。

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夢の先が正解じゃなくても

夢の先が正解じゃなくても

やっと叶えた夢を1年で手放したって別にいいんだ。
それは決して逃げたってことじゃないからね。

最近読んだエッセイの、そんな感じの言葉に私は確かに少し救われたと思う。

ずーーーっと願っていたお菓子の職場に、ようやく来られた。沢山の人に「良かったね」と言われた。うん、そうだね良かったよ。

良かったと共に、この1ヶ月はまあ大変だった。多分これからも大変だと思う。毎日が新しいことばかりでさ。きっと理

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「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください

「もうあかんわ日記」をはじめるので、どうか笑ってやってください

トップの写真は「いま実家の神戸にいるよ、母のお見舞い行ってくる」と、わたしが東京にいる友人に送ったものだ。

返ってきたのは。

「眉毛は?」

の一言である。

眉毛がない。うっすらとあるけど、いつものように描いてないし、髪と同じ色にあわせてない。つまりはすっぴん。東京では考えられない。

いいよね、慣れ親しんだ田舎の地元って。こうやって気軽に外出できるし、メイクする手間もないし。楽だわ。ここで

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