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言霊

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2020年7月の記事一覧

日本という、このすばらしい国 その13

日本という、このすばらしい国 その13

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

日本は単一民族国家でも、単一言語国家でもないそもそも、日本という国名が最初に歴史に登場したのは西暦701年に制定・施行された「大宝律令」の時代であり、天武天皇によって定められたとされています。そしてこの事実を裏付ける歴史書として、唐の成立(西暦618年)から、滅亡まで(西暦907年)について書かれた「旧唐書」に、国名の変更について質問を受けた我が国の遣唐使たち

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日本という、このすばらしい国 その14

日本という、このすばらしい国 その14

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

古墳時代、飛鳥時代、奈良時代になると、こんどは中国大陸ばかりではなく、朝鮮半島や、東南アジアや、ポリネシア諸島などから、さらに多くの人たちが難民として、漂流民として、さらには招聘したかたちで、渡来してきました。漢人、満人、百済人、新羅人、高句麗人、ポリネシア人、そして遠くはシルクロードの西の玄関口からペルシャ人、トルコ人、景教徒人(ユダヤ人)まで渡来してきまし

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日本という、このすばらしい国 その15

日本という、このすばらしい国 その15

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

お天道様が見ているという国、日本。私のかつての知り合いの顧客企業の一つに、セキュリティシステムを開発している会社がありした。認証技術という分野のセキュリティシステムです。その企業の開発者と話をしていたときに、最終的に人間と人間が顔を合わせてコミュニケーションをとっていく現実的な社会に限って言えば、セキュリティシステムの基本的なコンセプトは「人間性善説」で機能す

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日本という、このすばらしい国 その16

日本という、このすばらしい国 その16

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

日本人は、本当に「模倣民族」か。国際特許の話ですが、国際特許を申請すると、最終的に、その特許申請した技術を考えついた時に参考にした資料(文献等)を自己申告(先行技術文献開示義務)する手続きがあります。もっとも、この自己申告の前に特許庁から「あなたが特許申請した技術と同じような内容を記述した文献が、これこれあります、従って、あなたがこの技術を特許申請しても特許を

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日本という、このすばらしい国 その17【最終回】

日本という、このすばらしい国 その17【最終回】

執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰

”オリジナル”を生み出すことに長けた、日本前回の話の続きになりますが、特許を取得するときに一番大切なことは“特許申請した技術を考えついたときに参考にした資料(文献等)を自己申告する手続き”です。この自己申告は論文を発表するときにも不可欠な手続きになります。論文の場合には引用文献の開示といいます。

私が尊敬する公文俊平先生が書かれた本は、至る所に引用文献の名称

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