ハッピーエンド/本当に歌いたい歌を歌えますか?
「本当に歌いたい歌」を歌えるほど、人は強くはないわけでしょう?
少なくとも僕は、本当に歌いたい歌は、自分のつくった曲でもなく、そもそも他人の歌だから、キーが合わなければ、キーを合わせてまで、あえて歌いあげる体力もなく。
あらゆる言い訳をして、歌うことから逃げるわけでしょう?
別の場所で育った誰かが、自分と同じような人生を過ごしてきて、でもそれは全く違った別の人で、全く違う人生で、だからこそその人が僕の本当の歌いたかった歌を、一番美しい形で歌ってくれたりする、そんな偶然と出会えたりする、そんな旅もある。
それを僕は、「出会い」と定義する。
自分と他人は違うんだと言う事の喜びを、人は皆同じだと言う逆説を、新しい家族が増えることを、愛してる人が増えることを喜ぶ機会を得る。
胸に嵐が吹き荒れて、雨が強すぎて心が冠水して、人を愛しすぎて、本当に愛している人が誰だかを思い出すために、生まれ変わらなければならない宿命を認めて。
それでもなお、どんな時間に寝ようが朝5時に起きて、僕は詩を書く。
覚えていようが覚えていまいが関係ない。そういう世界の中に生き続けるために。
でも、身体だけがそのことに号泣する。言葉なんかクソ食らえ、と心があらぶる。目に見えるものなんて、ふざけんじゃねぇと、この胸を引き裂いて、音楽を聞かせてやろうかと、誰かのために、心臓取り出したくなる。
でも、それをすると同時に、僕は死ぬ。つまりそれが答えでしかない。
僕は、自分も他人も生かしたいのだと思う。
そして、僕は僕の事しか生かす権利が、ない。
ここからは完全に蛇足だけど……だから僕は、人を愛するんだと思う。
何かを伝えようと本気で話すんだと思う。
どこに行っても、誰かが僕に対して同じことをしてくれるから。
back number ハッピーエンドのように痛む悲美を超えて。
「いつだって 涙は 想いを 正確に 形にかえてくれるから」
ピアノで編んだ音の詩集
ポエミュージック1stアルバム
「涙(にじ)の花束/雨の花びらで花束を編む」
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