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2021年4月の記事一覧
人物裏話——草村紘篇。
影郎と同居する草村紘は、図書センター三階「音楽、映像」担当の社員。
『アンバランス・バランス』で、明良が死んだ際、清世と仲が良い杉下に亮二が落ち込んでいることを相談している。そんなお節介で優しい性格をしているので、影郎なんかと生活しようと思ったのであろう。まあ、この頃は以前のように遊び歩かなくなったし、そんなに仆れたりもしないのでそれほど負担にはならないだろうが。
影郎は好奇心旺盛で呑気な性
人物裏話——影郎と左人志篇。
『おしまいで、はじまり。』は、2009年に書いたものである。バンドの話が多かったので没にした。
草場影郎という名前はその前から考えており、「草葉の陰」からつけた。だから縁起が悪いと云っているのである。但し、その時点で現在の「影郎」は、わたしの脳内には存在していない。
このバンドは、アコースティックギターでフォーキーな音楽をやっているという設定である。小坊主でライブをしていた際のバンド名は、一
おしまいで、はじまり。
——えーと、ステージでなんか喋るのははじめてで、ちょっと厭っていうか、戸惑ってるんですけど……、とりあえずメンバーを紹介します。
客席から「影郎君可愛いー」とか、「ミサコちゃん紹介してー」という声が掛かる。
——うん、このミサコからね。彼女は一応ギター弾いてるんだけど、見ての通りちっこい子で……。おれが169センチなんでそんなに背え高くないんだけど、だいぶ違うよね。
影郎、ミサコの前の死んだマ
さよなら三角また来て四角
「左人志、話があるんだけど」
「なんじゃい」
「友達と一緒に暮らしたいんだけど、いい?」
「いきなりな話やな。友達て誰」
「普通の勤め人」
「どこに勤めちょるん」
「実はリョウ君の同僚」
「紹介してもろたんか」
「紹介はされてないけど、図書センターによく行くから親しくなったの」
「んー。まあ、相手に迷惑掛けへんのやったらええんちゃうか」
「いいの?」
「反対する謂われ、あらへんもん」
「左人志はど